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かていようご

Author:かていようご
(社)家庭養護促進協会 大阪事務所のワーカー日記です。


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2012/10/01からの訪問者


7カ月のAちゃんと、B夫妻の初回面会をしました。
「人見知りが始まっていて、この間、号泣していましたよ」と
施設の先生に言われ、B夫妻はドキドキしながら面会の場へ。

先生と2人でおもちゃで遊んでいるところへ、おそるおそる近づきましたが
一向に泣く気配もなく、抱っこをされたり、膝の上に座らせてもらったり。
夫妻が顔をのぞき込んだり、向き合わせてみても、平気そうで、
布のおもちゃをガジガジ噛んでいました。
おむつかえも見学させてもらい、
「調子がよさそうなので」と、
B夫妻に離乳食をあげてみてもらったりしました。
最後は里母に抱かれてミルクを飲んで、大の字で寝てしまう・・・。

初回面会にも関わらず、いろいろさせてくれた
Aちゃんは大物かもしれません。
里母は「もっと抵抗されるかと思ったけど、拍子抜けした」と
言っていました。

泣き声は誰よりも大きいというパワフルなAちゃん。
これからの実習では号泣されることもあるでしょうが
ちょっとずつ親としての経験をしていってもらいたいと思っています。

大阪は通常より遅く梅雨入りし、晴れの日は蒸し蒸しとして、
やっと大阪らしい夏の気候になってきました。

ただいま担当の2組のご夫婦が、子どもとの関係作りのため
毎日施設に通っておられます。
1組は3歳の男の子、1組は1歳の女の子とのマッチングです。
2組とも、遠方在住なので、大阪に滞在し、
慣れない生活を送りながらの実習です。

初めて出会うお父さん、お母さんに緊張して、
子どもははじめなかなか寄ってきてくれません。
『我が子』になる子どもとは全然ふれあえず、
他の子ども達がどんどん寄ってくるので、
他の子ども達の相手に明け暮れる日も続きます。

そのような日々を経て、
2組ともぼちぼち子どもが寄ってきてくれるようになると、
今度は甘えや要求を受け入れることになります。
3歳の男の子は、お母さんが来ると、うれしさを隠すように、
部屋の隅に隠れてみたり、わざと物を投げてみたりして、
里母さんの反応を見ているようです。
里母さんも子どもに信頼してもらえるように頑張っておられます。

遠方から来られるご夫婦は、慣れない大阪で暮らすストレスに
耐えながらの実習となり、
通常よりもなかなか辛いものです。
自分の家で、『我が子』と暮らせる日を心待ちにしながら、
もう少し頑張ってもらいたいと思っています。
大阪事務所の愛の手運動を通じて、
大阪の子どもたちは、全国の養親さんのもとに迎えられている。

近い時期に、同じ県への委託が重なる…ということも時にはあって、
昨年度から今年度にかけて、福井県に新たな親子が何組も誕生している。
先輩養親さんが地元の里親会の集まりで、自身の体験を話し、
それに力づけられて、大阪へ…という方もおられるようだ。

もう10年以上昔、
遠く山形県で、協会経由で新しい親子が何組も誕生したことがある。
たまたまなのだが、私が担当したケースが多かったので、
新しい親子が誕生して、委託後の訪問に行くと、
先輩親子たちが集合して、公民館を借りて、
「がみがみさんを囲む会」を開いてくれたりした。
先輩親子が、新しい親子の誕生をあたたかく迎えてくれる
…というのは、送り出す方としても心強かった。

週明けには、2カ月近い実習を経て、
福井県でまた、新しい親子の生活がスタートする。
そろそろ、「福井の会」が発足しないかなあ。

子どもを迎えたい人に
「子どもを迎えて楽しみなこと」をたずねると
割と多くの人が「一緒にテーマパークに行きたい」とおっしゃいます。
ディズニーランドや、USJ、
大人だけで行くにはハードルが高い?アンパンマンミュージアムなど
子どもと一緒に楽しみたい、と言う人が多いです。

先日、ディズニーランドに行ってきた養親子。
2歳のAちゃんはミニーマウスのドレスを着て
ミッキーマウスと写真を撮っていました。
養母のスマホにはAちゃんの写真や動画がたくさん。
Aちゃんもパレードを見て一緒に踊ったり、
アトラクションにも乗ったりと、楽しめたようです。

半年で家庭に迎えられたAちゃん。
小さかったAちゃんも大きくなり、
ようやく「家族でディズニーランドに行く」夢がかなえられました。
これからもたくさん
「子どもを迎えたらしたかったこと」をしてほしいと思います。
協会が出版している
『ふたりのおかさんからあなたへのおくりもの』
という絵本がある。

アメリカで広く知られている、詠み人知らずの詩
『LEGACY OF AN ADOPTED CHILD』(養子のあなたの受け継いだもの)。
この原詩を、北海道の養親さんが訳し、
自身の養子さんに贈るために、友人に挿絵を依頼し、
一冊のあたたかな絵本として仕上げられた。
それがとてもステキだったので、多くの人の手にとってもらえるように…と、
協会で出版することにしたのだった。

2007年7月に初版をつくったこの絵本は、今、4刷めである。
一般書店では販売していないので、
そのほとんどを直接、協会として購入者に届けている。

初版から10数年たっても今もなお、コンスタントに本の注文メールが届く。
この方はきっと養親さんなんだろうなあ。
いくつの子どもに読み聞かせてあげるのかなあ。
…と想像しながら、せっせと荷造りをしている。

ときどき、同じ県に住んでいる人から同時期に複数の注文が届く。
今日届いたメールは、栃木県からの2通。
「地元の里親会や、養親さんの集まりかなにかで紹介されたのかなあ」と、
これまた、あれこれ想像をふくらませている。

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