FC2ブログ

プロフィール

かていようご

Author:かていようご
(社)家庭養護促進協会 大阪事務所のワーカー日記です。


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


2012/10/01からの訪問者


先日、週末里親のBさんとの出会いがあった3歳のA君。
初めての人や場所への不安が高く、
乳児院から児童養護施設に生活の場が変わるために
何度も担当の職員さんが乳児院に通い、
A君との関係づくりをしましたが、
声を出すことすらできませんでした。
でも、児童養護施設に変わると担当の職員さんを頼り、
活発な様子をみせてくれるようになりました。

面会や外泊などの機会が持てないため、
「A君に」会いに来てくれる特定の大人との関わりと
家庭生活を経験できることが必要だと考え、週末里親さんを探し、
出会うことになりました。
Bさんには関係をつくるのに時間がかかるかもしれないけど
気長につきあっていただきたいことをお伝えすると、
「A君にとったら不安ですよね」と理解し、
初めての面会となりました。

事前に「Bさんが、A君に会いに来てくれるよ」と説明した時は
「やったー!」と言って喜んでいたそうですが、
Bさんの待つ部屋に来ると、
担当職員さんに抱きつき顔を埋めていたA君。
職員さんが「ほら、楽しみにしてたやん」と声をかけてもだんまり。
「やっぱり、今日は話もしないかな・・・?」とも思いつつ
おもちゃを出して、遊びながらBさんと職員さんたちと話をしていると
チラチラと様子を気にし、
おもちゃで遊ぶために次第にBさんとの距離も短くなっていきました。
Bさんも声をかけてくれ、
A君もだんだんとおもちゃや絵本を指して「これ、何?」「何で?」と
質問ぜめに。
Bさんは一つ一つに答えてくれ、おしゃべりすることができました。

まだ緊張している様子はあり、
職員さんに促されながらでしたが、
最後は「また来てね!」と元気に挨拶して、別れました。

これから、BさんがA君に会いに来てくれます。
一緒にお出かけしたり、お家で過ごしたり、
いろんな経験を楽しんでね。

6月のワーカー日記に書いていたのですが、
3歳8カ月で里親と出会ったAちゃんには、
施設の先生方がAちゃんの心の準備ができるよう
カレンダーに丸印をつけてわかるようにしたり、
大きくした日本地図の上に車の絵を貼って
毎日動かして、「こっちに向かってきてくれているよ~」と
説明を繰り返してくださっていました。
(ほんとうは移動は数時間ではありますが)
Aちゃんがどこまでイメージができていたかはわかりませんが、
Aちゃんなりに、お父さんお母さんがやってくるのを、
待ってくれていたと思います。
とても緊張が高いと言われていたAちゃんが思いのほか、
里父母と一緒に遊んだり、話したりしていました。
面会後も、4,5日は里母と仲良く遊んだり散歩したりできていました。

その後、事態は一転。担当の保育士さんへの後追いが激しくなり、
里母のことを避けてみたり、保育士さんを求めて大泣きするような日々が
続きました。
とても悲しそうに泣くので、里母自身も何度か泣きつつ「どうしてやったらいいのか」と
思うこともありました。
里母と2人でおられるようになっても、保育士さんの名前を呼びながら、
2時間泣いたこともありました。
保育士さんと話し合う機会を持ってもらったり、へこみながらも通い続けてもらう中で
引き取りの日を迎えることができました。

引き取ってからも1カ月ほどは、
保育士さんの名前を言いながら泣くこともありましたが、
少しずつ少しずつ徐々に落ち着いていきました。
3カ月目になり、今は里母にべったりで、
毎日たびたび赤ちゃん返りをしながら、元気に暮らしています。
辛く大変な実習期間でしたが、実習をのり超えて、里母もたくましくなられたようです。
Aちゃんの要求を受け入れ、焦らず付き合ってくれています。
最近のAちゃんは「3人でしあわせ」とよく言うそうで、里母は喜んでおられます。
半年、1年と経過した頃にはより変化しているだろうと、
私も見守っていきたいと思います。



先日、もうすぐ20才になるAちゃんが事務所に遊びに来てくれました。

Aちゃんは6才直前に養親宅に迎えられた子で、
小学生の時はずっとキャンプに来てくれていました。
中学生になる時に、養父母の里に引っ越し、
遠方だったので会う機会もほとんどなく、
約8年ぶりの再会でした。

数ヵ月前に養父さんから連絡があり、
Aちゃんが大阪の専門学校に行っていると聞いたので、
連絡をとって会うことになりました。

自分の夢を叶えるべく、専門学校に通い、就職も決まって、
希望に満ちあふれていたAちゃん。
養父母さんも「好きなようにしたらいい」と言ってくれ、
自分のやりたいことをやり通してきたようでした。

養親宅に行く前から、行った後の話まで、
Aちゃんがどう感じていたかを聞くこともできました。

私の担当の子どもでは、成人する年齢の子どもがあまりおらず、
こうして、大人になった子どもと話せることはあまりありません。
夢に向かって頑張るAちゃんがまぶしくもあり、嬉しくもありました。

同じ大阪にいるので、これからも会えたら良いなと思っています。


明日から9月です。
何とか、8月5回更新です。


先日、小学5年生のA君親子と会いました。

小学校入学の約半年前に家庭に迎えられ、
当初2カ月ほどは引きこもりで
一日中DVDを見たり、戦いごっこをしたり。
自転車を買ってもらってからは出っぱなしの生活で
入学前の半年間、
特にお母さんはA君につきあう必死な毎日を暮らしていました。

A君が施設で暮らしていた時間より
家庭に迎えてからの時間が長くなり、
養親さんは「あ、そういえば、
こっち(養親の地元)の幼稚園には行ってなかったんだった」と
思うくらい、ごく当たり前に「親子」の生活をしています。

3年ぶりくらいに会ったA君は、
水泳や空手などを習うスポーツ少年で、日焼けをし
たくましくなっていました。
すこーし声変わりも始まりつつある声で、
お母さんのスマホの写真を見せながら
友だちと遊びに行った話もしてくれました。

お母さんやお父さんは、
「今では、もう笑い話になりますね」と
迎えた最初の苦労した思い出話をしてくれ、
お母さんは
「あの最初の半年があるから、
今があると思う」とおっしゃっていました。

しっかりと受け止められ、育っていくA君を
「大きくなったね~」、「元気そうやね~」と
遠縁のおばあちゃんのような反応で返してしまいましたが、
本当に嬉しい時間でした。

これからもA君の成長を一緒に見守っていきたいなと思っています。


愛の手の記事を見て1歳のAちゃんを迎えたいと思ったご夫婦。

協会として推薦の方針が決まり
子どもと面会をするまでの期間に、施設の先生と児相職員からご夫婦に
現在のAちゃんの様子を伝えてもらいました。

愛の手の取材に行った時よりも、ぐんと成長している様子で
ご夫婦がイメージしていたAちゃんの姿よりはできることも増えているようでした。

それでも、緊張しやすいAちゃんは、知らない場所や人に会うと固まり
保育士さんの抱っこから離れられません。
そのため、親子の関係づくりには少し時間がかかることが予想され
ご夫婦は不安に思うのではないか…と、少し心配しましたが
そういうAちゃんの普段の様子を聞いても、ご夫婦はニコニコとしており
「Aちゃんにとって早く安心できる人になれたらいいなと思います。
いくらでも抱っこはします」と頼もしい言葉を返していました。
「会いたい気持ちが、話を聞いてさらに高まりました」とも。

施設の先生は、ご夫婦の様子を見て
「本当にいい人が見つかってよかった!」と目を潤ませながらおっしゃっていました。

これから、実習が始まります。
Aちゃんと関係が深められるよう
私たちもサポートしたいと思っています。

««BACK  | BLOG TOP |  NEXT»»