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Author:かていようご
(社)家庭養護促進協会 大阪事務所のワーカー日記です。


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2012/10/01からの訪問者


2カ月ほど前から小学2年生のAくんと出会いがあった週末里親さん。
はじめは「夫婦の間に子どもがいないので、楽しみもありますが、
どう関わっていいのか不安もあります」とおっしゃっていました。

初回の面会には週末里親さんだけでなく、施設職員や協会職員も加わるため、
大勢の大人に囲まれ注目される、子どもにとっては非日常の空間です。
Aくんも緊張し、週末里親さんと目を合わせることもできませんでした。
それでも「また来るね」と言った週末里親さんに対して、しっかり頷いていました。

2度目に会った時にはAくんのリクエストでゲームセンターへ。
移動中に緊張がほぐれてきたようで、たくさんおしゃべりできたとのこと。
大人二人の生活では関わることのなかった場所に行き、
「旦那も夢中になっていました」と里母さん。

そして先日、初めての外泊をしました。
普段里母さんが使っているベッドで寝たいと言ったため
ベッドをAくんに明け渡し、里母さんはその下に布団を敷いて寝ました。
そして夜中、ふと目の覚めた里母さんが隣を見るとAくんが。
Aくんはベッドから落ちたことも気づかず、ぐっすりと眠っていたようです。
里母さんはこっそりといつもの場所に戻りました。

朝ごはんに昨日の夕食の残り物を出したら手を付けず
「昨日は食べていたのに、なんでかなー」と不思議に思っていたそうです。
施設では食中毒防止のため、調理してから食べるまでの時間が決められており
残ったご飯を翌日に回すということはありません。
そのため施設で生活している子どもは残り物を食べるという経験がなく、
時間が経ったご飯は躊躇なく捨ててしまう…ということもあるのです。
もしかしたらAくんも、残り物を食べたことがなかったため不安だったのかもしれません。
「次からは食べても大丈夫だよってやんわりと伝えますね」と里母さんは言っていました。

これまでの生活が違うため、初めのうちはお互いに驚くこともあると思いますが
少しずつ回数を重ね、関係を深めていくうちに
Aくんも「家ってこんな感じなんだ」と実感し
週末里親さん宅でリラックスして過ごしてもらえれば、と思います。
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