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かていようご

Author:かていようご
(社)家庭養護促進協会 大阪事務所のワーカー日記です。


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2012/10/01からの訪問者


9月も終わりです。
日中はまだ暑い日もありますが、涼しい風も吹くようになりました。
9月に入ってから、
「少し早いけど5歳になったA君の七五三をし、写真も撮りました」
というご連絡をいただきました。
神社で神主さんに撮ってもらった親子写真と、
ポーズを決め、凛々しい立ち姿のA君。
2年前の初回面会の頃の、
カチコチになっていたお父さんお母さんと
まだまだはにかんでしか笑っていなかったA君を思うと
随分と時間も経って関係が深まったことを感じます。
A君への関わり方で、夫婦で喧嘩になったり、
いろんなことがあり、試行錯誤された日々でした。
「A君も成長したし、私たち夫婦も成長しましたよ」というお母さん。
ほんとに、その通りだと思っています。

先月、担当の養親さんから、
「娘の成人式の前撮りをしました」と
20歳になったYちゃんの写真を送ってもらいました。

Yちゃんは大学2年生。
スポーツが大好きで、これまで色々なスポーツをやってきましたが、
今は大学のソフトボール部で毎日汗を流しているそうです。
それもあって日焼けした肌を、メイクさんが必死でおしろいをぬってくれたとか。
その甲斐もあり、きれいにメイクされ、きれいな着物を着て、
かわいい笑顔でポーズを決めた写真は本当に感動的でした。

養母さんも、撮影した写真をBGM付きのスライドショーで見た時には、
いろんな思いがこみ上げてきて、涙が出てきたそうです。
それを見て、Yちゃんから「え、うそやろ!」と突っ込まれたとか。

1歳半で家庭に迎えられたYちゃんはなかなか賢く、
いっぱい試し行動をして、養父母さんとの関係を深めました。
それからも成長とともに、色々な心配もあったと思います。
Yちゃんが20歳になり、成人式を迎えるというのは
養父母さんにとっても並々ならぬ思いがあると思います。

Yちゃんが20歳になるということだけでも感慨深いことなのに、
そのステキな写真の感動をおすそ分けしていただいて、
担当者としてもとても幸せな気持ちになりました。

ここのところは、
11月3日の文化の日の開催が恒例となっていた、
おやこDEうんどう会。

今年は10月30日(日)の開催となりました。
たった4日早まっただけだけれど、
なんとなく焦った気持ちになるのは、なぜでしょう。

所内の企画会議も始まりました。
親子競技にからめて、
『ペア』を考えよう…となったのですが、
ミッキー&ミニー、トムとジェリー、キキとララ…
くらいまではともかく、
ピンク・レディー、きんさんぎんさん、
…と、子どもたちに分かる?となり、
挙句の果てには、
トミーとマツ…などと、
協会の30代職員ですら『???』となり…。

さてさて、このまま企画は通るのか、
企画倒れになるのか…。

よちよち歩きの幼児から、
ご高齢のじいじばあばまで、
みんなで楽しめるうんどう会。

協会と関わりのある養親さん、里親さんには
個別に案内を送っていますが、
児相や民間団体から子どもを迎えておられるご家庭もぜひぜひ。

関心のある方は、
協会までお問い合わせくださいね
小学1年生のAちゃん。
週末里親Bさんとの出会いがありました。

「愛の手」掲載のための取材の時、
職員さんは「Aちゃんは、とても緊張が高くて、かなり人見知りで・・・」と
話されていました。
入所当初、トイレに行きたいと言い出せず、部屋の隅で固まっていたり、
話をするようになるにもなかなか時間がかかったりしたそうです。

B里母さんは、
「私も子どもの頃は人見知りで、
Aちゃんの気持ちも少し分かるかも」と話してくださいました。

Aちゃんには、数日前に職員さんから写真を見せて、
Bさん夫妻が来られることを伝えると
来てくれるのをとても楽しみにしていました。

初回面会の日。
Bさん、職員さん、私での話を終え、
職員さんがAちゃんを迎えに行くと、
Aちゃんは緊張して布団にくるまって出てきませんでした。
職員さんがいろいろ声をかけても、
なかなかAちゃんの緊張をほぐすことはできなかったようでした。
Bさんの発案で、お手紙を書くことにし、
届けに行くと、Aちゃんは顔を隠して受け取りました。
「また、会いに来ていい?」と声をかけると
首を縦に振り、拒否ではなかったようです。

緊張が高く、顔を見せない、声を発しないなどの子どもはいましたが、
布団にくるまって出てこなかったことは、私は初めてでした。
Bさんが「せっかく会いに来たのに」と嫌な気持ちになっておられないか
と気になりましたが、
「こうなるかもと思ってました。
時間をかけて、ゆっくり慣れてもらえばいいかな」と
おっしゃってくれたBさん夫妻。

Aちゃんのペースにあわせて、細く長くつきあっていただければ
ありがたいです。

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