真実告知や思春期、ルーツ探しなど、
養親さんたちにとって関心が高いであろうテーマを取り上げ、
年に数回開催している『養親ゼミナール』。
先週の土曜日に、「真実告知」をテーマに開催しました。
例年は、「真実告知」については、1回のゼミナールでおこなっていたのですが、
今年度は初めて、幼児~小学校低学年くらいの子どもの養親を対象に
「はじめての告知」をどんな風におこなうか、
それ以上の子どもの養親を対象に、
タイミングを逃して、告知ができないまま子どもが成長してしまった場合、
子どもの背景が複雑な場合などの告知をどんな風におこなうか、
…の2回に分けて開催することにしました。
この分け方がよかったのか、
Twitterや協会のサイトなどでも積極的に広報したのがよかったのか、
例年よりも多くの参加者の方がおられました。
養親ゼミナールは、協会経由の養親さんに限っているわけではないので、
他の民間の養子あっせん機関を通じて子どもを迎えた方も参加できます。
また、有料にはなりますが、養親になることを希望されている方や、
里親支援に関わっている関係機関の方の参加もOKです。
100組の親子がいれば、100通りの方法がある、「真実告知」なので、
ゼミナールでも、いろんな事例の紹介はしますが、
「こういう言い方でやりましょう」ということを教えるものではなく、
告知はなんのためにやるのか、何を伝えるためのものなのか、
それを伝えるためには、どういう言い方だと子どもに伝わるのだろう
…というような話を沢山させてもらうことになります。
2016年におこなった真実告知に関する調査のときに、
「あなたの真実告知のエピソードを教えてください」と合わせてお願いしたら、
40家庭から、エピソードが寄せられました。
調査報告書と告知事例集を合わせて、
「153のこたえと41のものがたり」(800円)として、冊子にまとめました。
40家庭のエピソードを紹介し、最後には
「41ばんめのものがたりはあなたのものがたりです」
とあります。
今回のゼミナールを熱心に聞いておられた参加者の家庭で、
ステキな「41ばんめのものがたり」が生まれますように。