fc2ブログ

プロフィール

かていようご

Author:かていようご
(社)家庭養護促進協会 大阪事務所のワーカー日記です。


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


2012/10/01からの訪問者


5歳のA君を迎えた里父母。
実習のときは聞き分けが良かったA君でしたが、
自宅での生活が始まるとわがままを言うようにもなりました。
特に里母とはべったりで、部屋の移動も抱っこやおんぶ
赤ちゃん言葉で甘えたり、哺乳瓶で牛乳を飲ませてもらったりしています。
A君は「お母さん大好き」と言いながら、1日に何度も里母のほっぺたにキスをし
里母も「お母さんも大好き」と声をかけています。
あまりにもべったりなので「こんなに愛情を伝えられたのは初めて」と里母は苦笑い。

里母は自分の時間はとれず、お風呂もゆっくり入れない毎日。
A君は荷物の配達員が来ても「誰が来た?」
里父母がしゃべると「何喋ってるの?」
電話が鳴ると「誰から?」と、いちいち気にし
里母が電話を掛けたいと思っても、スマホを触りたくても
A君が起きている時間は何もできません。
里母も余裕がなくなり、イライラしてしまうこともあるそうです。
それでも「A君も家族になるために毎日必死なんだなと思うと
健気でいとおしくて」と里母。
「朝起きると、また長い1日が始まる…と思うけれど
寝顔を見ると天使みたいで、この幸せな瞬間を貰えただけでもありがたい」、と
里父母で話しているそうです

里父母もA君も必死で親子になろうとしています。
寝顔に元気を貰いながら
なんとかこの時期を乗り越えてほしいと思っています。

月イチ開催の親子サロン、JBクラブ。

センターのエレベーター工事のために、
11月から3ヶ月間、会議室の使用が中止となり、
いつもの会場が使えなくなりました。

それでも『集まりの場』は持ちたいなーと、
遠足に行ったり、別会場でクリスマス会をしたり。
1月はニフレル https://www.nifrel.jp
への遠足を企画していました。

コロナウイルスの感染拡大で、
行く?行かない?と迷いましたが、決行。
9家庭の参加がありました。

6歳のAくんと3歳のBくんは、
JBクラブに来る中で、すっかり仲良しに。
ママに対しては、わがまま三昧、甘え放題のAくんですが、
Bくんの手をギュッと握り、
魚や動物を見て回る姿は『お兄ちゃん』のよう。

半年前の初参加のときは、
ベビーカーで大泣きしながら、
『おうち帰るー!!』と叫んでいた4歳のCくん。
10月の動物園への遠足のときも、
みんなが解散した時間に、
ようやく動物園に到着できました。
が、今回は集合時間に、
ママと手をつないで、歩いて待ち合わせ場所に登場。
『成長したね〜』と、しみじみ。

来月からは、また、センター会議室での
JBクラブが再開できる………はず。

コロナ禍で『集まりの場』を持つことは難しくなっていますが、
なんとか継続していきたいなーと思います。
中学2年生のA君の養母さんから近況報告のお電話をもらいました。
A君は5歳前で家庭に迎えられた子どもで、
養母さんは定期的に様子を知らせてくださっています。

中学2年生になり、体も大きくなって、養母の身長も抜いてしまったA君。
養母は体格が大きくなり、偉そうな物言いをするようになっても、
いつまでもA君はかわいくて、その思いをA君にストレートに伝えられています。
一報、養父は愛情表現が下手で、一言多いタイプで、
いつもA君からは煙たがられ、父子でケンカになったり、
思春期になり、A君の反発も大きくなっていたようでした。
それが、いつも養母の悩みの種で、
養父とA君の関係は決して悪いわけではないけれど、
もう少し良くなってくれたらいいのにと思っておられました。

勉強が苦手なA君は塾に行ったり、家庭教師もついてもらったりしていますが、
中学2年生にあり、受験も視野に入れる学年になってきて、
塾や家庭教師だけでなく、親が傍について
家庭学習で補うことも必要になってきました。
その一環で、養父が得意の社会の勉強を見てあげることが増え、
A君も「お父さんは社会がよくできる」と認めるようになってから、
父子でもめることが減っていったそうです。
養母にとっては、A君が養父を認め、穏やかな関係を築けていることが
とてもうれしいとおっしゃっていました。

父母のタイプにもよるとは思いますが、
子どもが小さいと、母の役割がどうしても大きくなってしまうものです。
でも、子どもの成長と共に、父の役割が大きくなってくる場合があり、
その役割を父がしっかりと担うことができれば
親子関係って変わっていくんですね~と養母さんと話しました。

A君はまだ中学2年生。
これからまだまだ成長していくし、
親子関係も変わっていくのだろうなと思います。
また報告を聞かせてもらうのを楽しみにしています。


3歳前のKちゃんに週末里親さんとの出会いがありました。

事前にお渡ししていた写真を見せて
「会いに来てくれるよ」と職員さんから伝えられました。
何もいいませんでしたが
ニコニコと嬉しそうにしていたそうです。

当日、職員さんに連れられて部屋に入ると
ささやくように「Kです」と挨拶ができました。
手には職員さんに見せてもらっていた写真が。

コロナ感染予防で、距離を保って大人はマスクをしての面会でした。
写真の里親さんはマスクをしていないため、
何度も写真の里親さんと、目の前の里親さんを見比べていたKちゃん。
大好きなアンパンマンのおもちゃで一緒に遊びはじめると
小さな声で少しずつおしゃべりもしてくれました。
短時間でしたが、一緒に絵本を見たり、
里親さんと楽しく過ごせました。
帰りの際には、何度も里親さんの方を振り返り、
手を振っていました。

大阪ではまん延防止の措置を要請しているので対象となると、
まん延防止の対策として、面会をすることができません。
施設は、その間オンラインでの面会を考えてくださっています。
家からマスクなしで顔をあわせることはできます。
直接会うまで、しばらく時間をおいてしまいますが、
また会える時を楽しみに、
写真を同じ里親さんの顔を覚えておいてね。

12月上旬に初面会をし、乳児院で関係づくりのための
実習をしていた2歳半のAちゃんとB夫妻。
途中には、施設内で胃腸風邪が流行って中断したり
新型コロナウイルスの影響を心配しながらでしたが、
何とかおうちに迎えられることになりました。

里父も仕事を調整して、
実習は夫妻で入ってもらえる日も多かったのですが
Aちゃんにとっては早くから「ママといっしょがいちばん」になったようで、
里母にべったりとなりました。
トイレにもついていって一緒に中に入り、テレビを観る時も
里母の膝の上に座っています。
先日見かけた時は、テレビを観ながら、こっくりこっくりし始め、
里母の膝の上に座ったまま、眠っていました。

施設内の個室で3人で過ごしたり、外出や外泊の練習の中で
里父は、「ママが優先というのがいいと思う」と
おもちゃを広げて遊べるようにしたり、細々と気を配り、
お風呂やごはんの用意や皿洗いなどの他、雑用もやって
里母とAちゃんが動きやすいようにくるくるとこまめに立ち回り、
「黒子」のような「名アシスタント」のような活躍ぶりでした。

親子関係を作っていくには、家に帰った今からが本番で
時間をかけてやっていただきたくことになりますが
子育ての細々としたことや家事も含めての子どものいる暮らしを
実習中から夫妻で体感してもらえたようにも思いました。

これからAちゃん含め3人の暮らしを頑張ってくださるよう
応援しています。


 | BLOG TOP |