協会の年内業務は28日で終わりになりました。
がみがみは家庭訪問、まじまじは実習中の里親さんの様子を見に施設に行き、
他の3人は事務所で雑務に追われ、毎年のごとく年末を実感できないまま
仕事納めになりました。
仕事納めの今日、高校3年生のAちゃんが会いに来てくれました。
Aちゃんは先日推薦で東京の大学に合格し、
「東京に行くまでにぜひ会いに来て!」と伝えると、
冬休みになり、すぐに会いに来てくれました。
Aちゃんは小さい頃から運動会やキャンプに参加してくれており、
折に触れ、出会っていた子どもでした。
中学生以降、養父母に反発し、養母が何か言うもんなら
百倍以上に言い返し、しょっちゅう養母とバトルになっていました。
親子喧嘩の最中に連絡をもらって話を聞き、なだめたり、
「家出する!」となったAちゃんから連絡をもらい、
話を聞き、わさわさの家を借りて一緒に1泊したことも
今はもう懐かしい思い出です。
勉強もあまり手につかず、進級の危機も何度もあったのを
切り抜けてきていました。
そのAちゃんが高2ぐらいから進路を考え始め、
勉強もこつこつと取り組むようになり、
いつも進級できるか危うかったのに、
指定校推薦を受けられるぐらいの成績になったそうです。
養母さんからはこの間の報告はいただいていて、
「こんな日が来るなんて」と養母さんもとても喜んでおられました。
Aちゃんは、いつもキャッキャッ言い、
中学生でも元気に走り回っているような印象でしたが、
2年ぶりに合うと落ち着いて礼儀正しい素敵な女性になっていました。
思い出話をしていると、「あの時はいろいろご迷惑をおかけしました」と言われ、
大人の対応に、私も恐縮してしまうほどでした。
養父母さんともめることは今はもうあまりないそうで、
毎日仲良く過ごしているということでした。
「お母さんは心配して今も色々言うやろ?」と聞いても、
「前みたいに言い返したいと思うことはなくなってる」と言っていて、
イライラすることもあまりないと話していました。
友人や学校の先生、塾の先生など、たくさんの人に助けられ、
自分も努力して第一志望の大学が決まったと思っていて、
将来就きたい仕事もあって、
とても前向きに今の生活を送っていると感じられました。
中学生以降、あんなに荒れていたのに、
こんなに落ち着き、穏やかになるなんてというのはとても驚きでしたし、
子どもの力ってすごいし、諦めたらあかんなぁと思わされました。
思春期、子どもとの関係に悩んでいる養親さんがいたら、
Aちゃんの成長をぜひ伝えたいと思いました。
久しぶりにAちゃんに会え、嬉しく温かい気持ちで仕事納めを迎えられました。