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かていようご

Author:かていようご
(社)家庭養護促進協会 大阪事務所のワーカー日記です。


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2012/10/01からの訪問者


先日、小学6年生のAちゃんと週末里親さんの面会に立ち会いました。

緊張した面持ちで、週末里親さんの前にきたAちゃん。
施設職員さんがじょうずに盛り上げてくださり、
少しずつ表情がほぐれてきました。

食べることが大好きで、週末里親さんができたら、
「一緒にケーキが作りたい」と言っていたAちゃん。
週末里親さんへの質問は
「好きな食べ物は何ですか?」でした。
ちなみにAちゃんの好きな食べ物を聞くと、
「ピーマンの肉詰め」と言っていました。
渋い!!

週末里親さんは、実子さんの子育てがひと段落した方で、
実子さんが小さい時はお菓子を作ったり、
編み物をして子どものセーターを編んだりしていたそうです。
「良かったら、一緒にお菓子を作ったり、
編み物をしたりしようね」と言われ、
Aちゃんもとても嬉しそうでした。

Aちゃんの週末里親を探し始めたのは今春。
夏前には週末里親さんに会ってもらえるかなと思いながら動いていました。
しかし、4月以降、大阪府には緊急事態宣言や蔓延防止重点措置が出続け、
深刻な感染状況が続いていたため、乳児院や児童養護施設は
人の出入りをストップせざるをえませんでした。
・・・ということは、Aちゃんと週末里親さんとの面会も
当然「おあずけ」でした。
10月になり、緊急事態宣言が解除され、
ようやくAちゃんに週末里親さんを紹介できて、
ホッとしました。

Aちゃんだけでなく、他の週末里親希望の子どもたちも、
昨年から週末里親さんが見つかっても
なかなか会ってもらえない状況が続いていました。
また、既に週末里親さんに定期的に関わってもらっている子どもも、
里親宅へ行けない状況が続いていました。

どの週末里親さんも状況を理解してくださって、
「待ちます」と言ってくださって、本当にありがたいです。
大人にとっての1年、2年は大した時間ではありませんが、
子どもにとっての1年はとても貴重な時間です。
その間に、経験できるはずのことができないというのは
本当にもったいないなあと思ってしまいます。
コロナ禍でどうしようもないことなのですが、
早くこの状況が収まりますようにと願わずにはいられません。
昨年は中止にした、おやこDEうんどう会。
今年はやります!

withコロナの時代の
あたらしい!?うんどう会は、
参加者のみなさんにも、事前の健康チェックをお願いしたり、
競技も、できるだけ接触の少ないものを考えたり、
入退場や全員競技が密にならないように工夫したり…と、
いろいろ課題はあるのですが、
『開催できる』ことがうれしいです。

ここのところ、コロナの感染拡大状況は、
大阪でも少し落ち着いてきた印象はあるのですが、
果たしてどれくらいの参加者があるのだろう…と
心配しながらの開催決定でした。

が、なんと50家族近い参加が!

がまんがまん…の日々が続いたので、
『楽しみたい!!』というご家族が
たくさんいらっしゃるのかなー。

今年は、事前準備ボランティアさんの
お声がけをしなかったので、
できるだけ製作物は少なく…と思っていますが、
それでも何かと準備はあるわけで。

うんどう会まで、あと1週間を切り、
ようやく、お尻に火がついてきました!

雨天だと中止になる今年のうんどう会。
体育館開催は密を避けられないからです。
いいお天気になるといいなあ。
5歳で家庭に迎えられたA君。
当初は里父母に暴言を吐いたり、暴力があったり
風呂にも入らず、深夜まで遊び続けるなど
試し行動はなかなか壮絶でした。

日中ずっと一緒にいる里母だけでなく、里父にもきつく当たることがあり
里父はその度にA君の気持ちを想像し、
時にはイラっとしたりしながらも、受け止めてきました。
そして、1日に何回も「大好きだよ」「ずっと一緒だよ」ということを
言い続けてきたそうです。
徐々にA君は落ち着き、今は幼稚園にも元気に通うようになりました。

1年近くたった今は、仕事から帰宅した里父を玄関で迎え
「Aを抱っこしたくないの?」と上から目線で言うA君。
里父は甘えたいのに素直ではないA君のこともかわいいと思いつつ
抱っこしているそうです。

字が書けるようになったA君は
「ぱぱだいすき」という手紙を里父に渡しました。
里父は自分たちの思いが伝わっているのかな、と嬉しく思い
肌身離さず持っているとか。

来春は小学生のA君。
里父母はそれまでにたくさん甘えさせたいと思っています。
1歳前のA君を迎えた養父母さん。
折に触れ、乳児院の時の写真を見ながら、
「A君と家族になれて幸せ」とA君に伝えていました。

4歳になったら、理解ができるようになるだろうと思い、
もう少し深めた告知をしようと養父母さんは考えていました。
4歳の誕生日が過ぎ、しばらく経って、
改めて乳児院の時からの全ての写真を見ながら
A君に、
お父さんお母さんには赤ちゃんができなかったこと、
ずっと神様に赤ちゃんが来てくれるようにお願いしていたこと、
A君を見つけたこと、
A君のお父さんお母さんになりたくて迎えに行ったこと、
A君のお父さんお母さんになれて今幸せなこと、
ありがとうの気持ちを
一所懸命にお話されました。

初めて出会った日の写真にたどり着いた時、A君は
「一人で寂しかった時のことを思い出しちゃった」と
ぽろぽろと泣いたそうです。
A君を抱きしめ、お父さんお母さんも一緒に泣きました。

その後、家庭に迎えられてからの写真を見ながら
「この時はまだ会っていない?」「この時は?」と確認をしました。
養父母さんはたくさん抱きしめ、
何度もA君のお父さんお母さんになれて幸せなことを伝えました。
A君はお父さんお母さんだけでなく、
おじいちゃんおばあちゃんたちも一緒の写真も見、
ホッとした表情になり、
その後、いつものように遊びに戻ったそうです。

養父母さんは告知に関する本を用意もしておられましたが、
自分たちの写真と言葉で伝えることができました。
これからも、A君からたずねられた時には、
A君の気持ちに寄り添って、話していこうと思っておられます。

改めて、子どもは表現する方法が少ないけれど、
さまざまなことを感じているのだと思わされました。
これからも、
A君親子は出会いを確認しながら、絆を深めていかれることと思います。


昨日はJBクラブの遠足で、動物園へ行きました。
緊急事態宣言解除で、今のうちにいっとかねば、となっているのか、
幼稚園、保育園、小学校低学年の遠足のバスが
たくさん停まっていましたが
曇り空で、一般客は少なく、ほどほどにのんびりと
動物を観察することができました。

今回の参加は11組で、子どもの年齢は1歳から5歳でした。
1歳の子どものお父さんお母さんは
「2歳になると、こんなになれるのかー」「5歳になるとすごいなー」と
この先をイメージしておられるようでした。

子ども同士はくっついてみたり、離れてみたり、うろうろとしてみたり。
追いかけっこをしてみては、こけたりして、
動物を見ているような見ていないような…。

お父さんお母さん同士で、「いつもこんなんで~」「うちも~」と
おしゃべりをして、交流しておられたりしました。
お母さんがトイレに行く間、他のお母さんにちょっと見ててもらえたり
1人で子どもの相手をするわけではない楽さもあります。

途中でちょっと雨にふられてしまいましたが、
子どもたちは気にならない様子で楽しんでいました。
雨の後寒かったりもしましたが、楽しい遠足となりました。

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