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かていようご

Author:かていようご
(社)家庭養護促進協会 大阪事務所のワーカー日記です。


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2012/10/01からの訪問者


3歳半で家庭に迎えられたA君。
引き取り日には、家のお風呂に喜んで、意気揚々と入りました。
しかし、その次の日からは「いや」と言って、ぱったりと入りません。
着替えも嫌がり、おむつ替えも嫌がります。
おしりが荒れてようやく替えたり、という様子でした。

6日経って様子を見に行くと、シャワーを1回したのみで、
お風呂の拒否は続いていました。
里父母が何度も誘っても「あとで」「入らない」と拒否します。

シャツと紙おむつで過ごした日もありましたが、ソファのカバーに紙おむつが
くっついて取れなくなり、その後はズボンを履くようになりました。

1か月経った頃に、訪問しました。お風呂で遊んでもらおうと大きな水鉄砲を
持参しましたが、まったくのらなかった様子。
その後も、たまにせめてシャワーだけでも、とお風呂に入れるしかなく、
A君が泣きわめきながらになっている様子です。

それでも少しずつシャワーで体を洗うことはできるようになりました。
髪を洗われるのは嫌で、
「頭を洗わないで」「目に入るのがいやだから」といい、
里父母はゴーグルを注文しましたが、それも実際に届くと入りません。
「ここのおうちではまだ入らない」と長らくいい続け、
里父母が「お風呂」というだけで怒っていました。

4か月目となって、先日、体を洗い、湯舟につかったとか。
A君は「ひさしぶりに入ったら、気持ちよかった」と言ったそうです。
聞いた私がずっこけそうになりますが、ちょっとずつちょっとずつ
変化していることを感じます。




今月は養親講座の開催月で、3週連続の土曜日に
講座を開催しました。
毎回15組を定員としているのですが、
大阪府、市の里親登録のための登録前研修に位置付けられていることもあり、
毎回定員いっぱいの参加になっています。

コロナ禍で開催を延期したこともありましたが、
受講希望者も多く、また養親希望者にとっても
それを待つ子どもたちにとっても貴重な時間です。
色々と悩み、相談の上で、感染対策を取って開催をすることにしました。
ただ緊急事態宣言下ではあったので、
養親の体験談のために養親子に来ていただくのは難しいと判断し、
体験談はオンラインでのインタビューとしました。

毎回参加者が違い、回によって雰囲気が異なるのですが、
今回の参加者の皆さんはワークをすると積極的に手を挙げてくださり、
また質疑応答の際にはどんどんと質問が出て、
とても活気ある講座となりました。
講座の終わりには参加者同士で連絡先を交換する姿も見られ、
横のつながりも濃くなっているようでした。

3週連続の土曜日に講座を受けるのはなかなか大変なことではありますが、
皆さん頑張って受講されておられました。
この講座から何組のご夫婦が子どもを迎えられることになるのか
今はまだわかりませんが、
3週連続講座に通い、努力されたことを糧に、
一組でも多くの親子が誕生しますように、願っています。


1歳半のAちゃんと出会いがあり、乳児院での実習をしていた里父母。
風邪をひいてしまったAちゃんは引き取りの前日まで微熱がありましたが
何とか親子3人で自宅に帰ることができました。

ようやく里父母が待ち望んでいた子どものいる生活。
しかし、里母は疲れもあったのか、Aちゃんの風邪がうつったのか、熱が出てしまいました。
Aちゃんは夜も数時間おきに咳き込んで起きるので
その度に里父母は交代で起き、お世話をしていました。
里母は体調不良の中でも、ゆっくり休めない状況に。

里母は子どもを迎えるにあたって
晴れた日は毎日公園に行って、一緒にご飯を食べて…と
子どもがいる楽しい生活を思い描いて何年も思い描いていたのに
実際はそれにほど遠い状態となり
本当にやっていけるんだろうか…と不安にもなったそうです。
それでも、里父が仕事を休んだり、祖父母に助けてもらいながら
1週間ほどで里母もAちゃんも体調を回復させることができました。

「あのしんどい1週間をなんとか乗り越えられたので
もう何があっても大丈夫だと思います」とたくましくなった里母。

乳児院では大人しく、あまり動きのなかったAちゃんが
おうちでは動き回り、里母と目が合うとニコニコ笑うように。

迎えてから1か月ほど経ち、
公園や動物園に行くこともできるようになってきて
少しずつ思い描いていた子育てに近づいてきたそうです。
暑さ寒さも彼岸まで。
朝晩はぐっと秋らしくなりました。

秋といえば、運動会。
コロナ禍での運動会は、いろいろと制約もあるようですが、
そんな中でも工夫をしながら開催されてるようで、
養親さんたちからも、運動会だよりが届いています。

3才のAくんは、保育所に入って、初めての運動会。

みんなと一緒に元気にダンス、
先生に助けてもらいながらの障害物走、
と、動画が送られてきました。

体育館での開催で、
観覧できる保護者は各家庭1名のみのよう。
パパからは、『外からの観戦です』とのLINEがありました。

Aくんの『初めての運動会』は、
パパママにとっても、
『わが子の初めての運動会』。

中で観ることができたママは、
Aくんの頑張りに、大号泣!だったそうです。
そんなママの様子を想像しながら、
Aくんの動画を観せてもらってると、
こちらも、じーーーんとしました。
今月は残り9日です。
一人の持ち日数は2日ずつ。
これから、更新が続きます!

キャンプ終了後、
少し(?)時間が経ちましたが、
当日撮った写真を当日の様子の報告とともにお送りしました。

「いつの間に、こんなの撮ってたんやろ?」と言いながら、
「たくさんある!」と喜び、
キャンプを振り返った小学2年生のB君。

迎えにきたお母さんに
到着するなり「来年も行く!」と宣言した初参加だったC君。
写真を見たお母さんは「楽しく過ごした様子が目に浮かぶ」と
報告してくれました。

中学2年生のAちゃんは、
キャンプ中あまり主張することもなく、目立つタイプではありませんが、
写真には楽しそうに皆と走り回っている姿。

「最近は写真をプリントすることがないので貴重」と
喜んでくれました。
お父さんお母さんにとっても、
子どもの楽しんでいる姿は笑顔になっているようです。

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