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かていようご

Author:かていようご
(社)家庭養護促進協会 大阪事務所のワーカー日記です。


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2012/10/01からの訪問者


今年のキャンプ。私はお留守番で、事務所の電話番をしていました。
キャンプのお留守番の任務は、年会誌「育てる」の発送作業をすること。
非常勤職員の2人と2日間、「育てる」を折って、封筒に入れて、
封をする…という発送作業をがむしゃらにし、
1000数百通程度の郵便物が完成しました。

キャンプ中、普段であれば参加している職員から
定期的に活動の様子が報告として送られてくるのですが、
今回はできあがったカレーライスの写真と
フルーツポンチの動画だけでした。
全食自炊で、感染対策もしないといけないだけに、
やっぱり大変なんだろうなと思い、
キャンプの様子が知れなかったのは少々寂しかったですが、
ソッとしておきました。

短時間で移動できるということでキャンプ先に選んだ六甲山。
5時に到着予定だったのですが、3時過ぎまで六甲山で遊んで、
バスに乗り込んだそうです。
道が混むのを想定しての時間設定でしたが、
思いのほか道がすいていて、30分以上も早く
帰ってこれそうという一報が入りました。
その時点でお迎えに来ていた保護者は1名。
初参加の子どもにとっては保護者がお迎えに来てくれていないのは
不安だろうから、保護者に出迎えてほしいのはやまやまでしたが、
そのために少し時間稼ぎはしたけれど、結局到着は30分前。
結局、お迎えに間に合った保護者は3名でしたが、
間に合わなかった保護者に代わって、
私が人一倍大きく手を振って、皆を迎えました(笑)。

それからすべての保護者が来てくれるまで、キャンプの感想を言い合ったり、
皆で作ったグループの旗のじゃんけん争奪戦をしたり、
リーダーの講評を言ったり皆でお礼を言ったり等をしながら、
到着予定時刻の5時にすべての保護者が迎えに来てくれ、
解散となりました。
そんな時間も子どもたちは楽しそうにしていて、
1日前に出発した時より子どもたちの親和性も高まっているように思え、
キャンプができてよかったなぁと思ったのでした。

出発日に、「水筒忘れた~」とガーンとなっていた小学5年生のA君とお母さん。
その日、たまたま大き目な水筒を持ってきていたこともあって、
「私の水筒を持って行ってください」と、急いで洗ってお渡ししました。
そのA君、キャンプ中、職員が水筒を動かそうとすると、
「それ大事に扱ってください」と言っていたそうで、
帰ってきてそうそうに、「ぺたぺたの水筒、大事にされてたで~」と
他の職員から言われました。
大したことのない水筒を大事にしてくれていたことには
恐縮してしまいましたが、
A君の役に立ててよかったなと思いました。

そんなこんなでコロナ禍で開催したふれあいキャンプ。
行くまでにはいろいろなことがありました。
また、キャンプ中は感染対策もしながらで、縛りも多かったと思いますが、
行ってみたら、「皆、楽しかった~」と言ってくれ、
皆無事に帰ってこれてホッとしました。
来年は2泊3日で、のびのびとキャンプを楽しめる社会に
なっていればいいなと願います。
例年ふれあいキャンプでは、
YMCAのリーダーさんが参加してくれ、
子どものグループをまとめてくれたり、
ゲームをしたり、プログラムをひっぱってくれます。

しかし、今年は「行く!」と決めたのが7月に入ってからでした。
YMCAの職員さんは、リーダーさん集めを頑張ってくださいましたが、
日程が迫っていましたし、残念ながら、YMCAリーダーさんが集まらない、と。

そこで協会から、
これまでふれあいキャンプに参加していた子たちに声をかけました。

今まで小中学生では参加者として、
高校生でサブリーダー、その後はリーダーとして
長年ふれあいキャンプに参加してくれていたA君。
キャンプに慣れているし、小中学生から頼られ、
協会としても頼もしいので、来てくれると助かるのですが、
「社会人になったし、さすがに仕事で無理かな」と思いつつ声をかけると、
シフト制の休みをキャンプの日程にあわせて、取ってくれました。

さらに専門学校生、大学生の男女それぞれ2人が来てくれることになり、
何とか、子どもグループを任せられる体制ができ、ホッとしました。
このご時世で、急なお願いでしたが、
皆「楽しみ」と、参加してくれ、本当にありがたかったです。

大学生のBちゃんは急に大学の追試が入ってしまいましたが、
追試後すぐに駆けつけてくれました。
途中参加でグループに入れるかな、と思っていたBちゃんでしたが、
すぐに小学生の女の子たちが寄ってきてくれ、嬉しかったと話していました。
「ふれあいキャンプは楽しいから来たかった」と話すBちゃん。
子どもの頃は、
キャンプのプログラム自体が普段は経験できないことで楽しかったそうですが、
今は、年下の子たちが楽しんでいる顔を見るのが自分も楽しい、と思い
参加してくれていたようです。

専門学校生のC君は、小学生の頃は好奇心が強くよく動き回り、
グループから離れてしまうことも多々ありました。
今回、リーダーとして参加してくれ、小学生らと一緒に遊んだり、
離れていないか目を配ったりしてくれていました。

小学生から約10年経った彼らを見ると、
皆、頼もしく、成長しているなぁと嬉しかったです。

今回、参加した子どもたちの中でも
「将来リーダーになりたい」と言う子もいました。
約10年後リーダーとして参加してくれる日がくるかも、です。

今回、行先を六甲山YMCAに決めた時に、以前とは状況が変わり、「自炊です」と聞いていました。それで職員一同、いったんはウッとなったのですが、全食自炊というキャンプの経験もあったので、なんとかなるかとも思いました。準備を進めていく中で、「料理器具は借りられるけど、食材その他、食器も持ち込み」と聞き、またまたウッとなりました。

私が「キッチンかかり」に任命されました。
所詮、1泊2日の「カレーライス」「おにぎりとみそ汁」「焼きそば」です。材料がイメージができないことは全然ないのですが、はたと考えました。「その量は?」「おかわり分も考えると適切な量って?」参加者は小学2年生から大学生までいます。社会人になってるけど、今回は手伝ってくれるK君はとても大きな体格です。小学生と高校生の食べる量が相当違うようにも思います。わからないことだらけです。「米飯の量」を調べてみると、小学生低学年160グラム、高学年200グラム、中学生250グラムと給食の関係のページなのか、書かれていました。無洗米が米飯になった場合、と久々に算数のような計算もして、考えました。他の材料の量を調べようと思い、クックパッドを見てみましたが、大体が2人前と書かれています。「うーん、大人の2人前だよな」と思い、また悶々としてみたりしました。
食器は衛生面を考えると、エコではありませんが、使い捨てになります。これは何のことはない、「カウネット」ですぐに買えました。
食材の購入自体は、イオンのネットスーパーで前日か当日に頼めば、届けてもらえるということがわかりました。「台風の影響で、予定通りの商品が届かない場合があります」と注意書きに出たりして、大丈夫かなと思ったりもしました。

8月10日火曜日は連休明けでしたので、7日の土曜日に荷物の準備や最終打ち合わせをするつもりで、事務所に職員が集まっていました。
すいかわりをしたかったのですが、大玉がネットスーパーの商品一覧になかったので、カットすいかにする前のものを売ってもらえないかどうか、電話をかけたところ、「その地域は火曜日は配達していません」とのこと。
「えーーーー!!」となり、急遽、買い出しに行くことにして、近隣のスーパーを2軒まわりました。じゃがいもや玉ねぎ、カレールウや缶詰、米、鰹節や調味料などは買えました。
ただ、肉や焼きそばの麺、キャベツやもやし、バナナやオレンジなど真夏には冷蔵で運びたいものは諦め、当日に買い出しすることにしました。
今回はずしずしがマイカーを出してくれたので、1日目の午後に子どもたちがアイスクリーム作り体験をしている間に六甲山を下山して買いだしに行きました。
目指すは「ダイエー六甲道店」です。六甲道駅すぐのところにあるはずなのに、なぜかどこかわからず、さまよいました。仕方なく、商店街の中のスーパーのような店で買いましたが、小ぶりな店のせいか、大量入りのものがなく、小分けのトレーに入った肉を10パックとか、焼きそばの麺は3種類くらい、陳列してあるのを20袋ほど買い占めたようなことになりました。

夕食は子どもたちと一緒にカレー作りです。みんなが野外炊飯場で始める中、私は準備室で炊飯です。2升炊きの炊飯ジャーを貸してもらえたので、一つは12合、もう一つは13合炊きました。一つ目は確実に12合、無洗米は1.3倍の水を入れると教えてもらい、確実に入れた記憶があります。二つ目は13合のような、あれ12?13?という気持ちになり、水も1杯間違えたようなそうでもないような、ちょっとテンパってしまいましたが、スイッチオン!
しかし、計量カップがひとつ見当たりません…ひょっとして一緒に炊いてしまったのか…。
考えてもわからないので、ひとまず炊飯ジャーを放っておいて、野外炊飯場へ。
子どもたちは、みんな積極的な態度で、人参や玉ねぎを我先にと洗ったり切ったり。思い思いの動きをしているのが面白かったです。大学生のリーダーたちがいろいろとフォローしてくれるので助かりました。
私がクックパッドをみて、量を考えたつもりでしたが、出来上がってみると、大量のカレーとなりました。子どもの鍋はバーモンドカレー甘口、大人向きにはジャワカレーの中辛です。どの鍋も美味しくできたのですが、中には大人向けのをよそってしまい、辛くてあまり食べられなかったという子もありました。
デザートには、缶詰の黄桃やみかん、パイナップル、チェリー、りんご、ナタデココとサイダーで、フルーツポンチを作りました。ボウルに果物を入れ、立てたサイダーにお菓子のメントスを入れると、見事サイダーが噴き出しました。フルーツポンチは完食となりました。

翌朝は「おにぎりバイキング」です。昆布や梅干し、ツナマヨ、ふりかけ、鮭フレーク、鶏そぼろ、たらこ、のり、等などの具材を選んで入れてもらい、おにぎりを2つずつ自分で作ります。フリーズドライのみそ汁か卵スープを選んで、ゆで卵、バナナ、オレンジといったメニューです。ゆで卵の殻を剥くのは初めて、という子もいて、教えてもらいながら剥いていました。

昼ごはんは、スタッフ調理の焼きそばです。
スーパーで買い占めた麺で山盛りの焼きそばが出来上がりました。もやしは絶対!というスタッフの声があり、入れましたが、見た目には麺なのかもやしなのか分からないという感じです。まあしかし、大量に作るとそれなりに美味しくでき、子どもたちもよく食べてくれました。

今回のキャンプにはわさわさも参加してくれました。主婦歴50年の実力を活かし、自炊を手伝ってもらおうとあてにしていました。キャンプの前に雨続きだったせいで、薪小屋の薪の湿りがひどく、マッチやチャッカマンで火をつけても何度も消えてしまい、なかなか火が大きくなりませんでした。薪がしっかり燃えるようになるまで、小一時間を要しましたが、岩崎が誰よりもうまく、空気の通り道なども考え、火を大きくしてくれました。「なんであんたたちは火起こしができないの!」と叱られましたが、参加してくれて、本当に助かったなと思ったのでした。

キッチンかかりとして、ごはんの思い出となってしまいましたが、子どもたちの胃袋を満たし、楽しく過ごすことができたなら、よかったと思っています。



キャンプ当日の朝。
続々と集まる子どもたちの健康チェックもおこない
お揃いのキャンプTシャツに着替えて、準備万端です。
バスの中に入るときには消毒をするのも、子どもたちは慣れたものです。
これまでのキャンプでは、バスの中でも歌ったりゲームをしたりしますが、
今回は感染予防のためにも我慢。
今回のキャンプは男子と女子の2グループに分かれての活動となり
バスの座席もグループに分かれて、余裕を持って座ります。

はじめに六甲山牧場へ。
男女で別れたグループごとにお弁当を食べ、放牧されている羊とふれあいました。
男子のグループは羊そっちのけで、小学校低学年から大学生まで鬼ごっこをしている場面も。
縦割りでの活動は、自然と年上の子どもが年下の子どもを気に掛けます。
初参加の子も2年ぶりに会う子いましたが、
誰も取り残されることなく、自然と仲良くなっている様子でした。

牧場では二人一組でアイスクリーム作り体験。
大学生リーダーと低学年、高学年以上は子ども同士でペアになり
ボウルに牛乳と生クリームと砂糖を入れ、塩を入れた氷水で冷やしながらひたすら混ぜます。
出来上がったアイスはなんだか少ししょっぱい気もしましたが
最高の景色の中、おやつを食べることができました。

宿泊場所の六甲山YMCAへ移動し、すぐに夕食のカレー作りです。
いろんなハプニングはありながらも、やっぱりみんなで作ったカレーはおいしい!
最後にきゃあきゃあ言いながら花火をして、1日目が終わりました。
男子グループはすぐに寝てしまったようですが
女子グループは「楽しすぎて眠れない!」という子もいたようです。

2日目の朝。朝の集いでもゲームをして、子どもたちは元気いっぱいです。
部屋の片づけをしたり、
ゆったりとしたプログラムだったため、時間が空くことも多くありましたが
自由時間には低学年も大学生リーダーもまざって鬼ごっこをする場面が多く見られました。

丸太のペンダントを作って、すいか割りをして、
すべてのプログラムが終わりました。

お迎えに来てもらう時間よりも30分以上早くついてしまい
最後までハプニングに見舞われながらも
迎えに来てくれているお父さんお母さんに、元気に「ただいま!」ができました。

いつも通り…とはいかないキャンプでしたが
それでも、帰ってきた子どもたちの表情はいつも通り晴れやかで
キャンプが開催できてよかったなあと思いました。
今年はやる。…と決めた、ふれあいキャンプ。
8月10~11日の1泊2日で、六甲山YMCAを利用させてもらって、
小2~高1までの14名の子どもたちと、行ってきました。
大学生、専門学校生、社会人に成長した5名の養子たちが、
「OBリーダー」として、キャンプを支えてくれました。

第4波のあたりの大阪の状況はなかなか厳しく、
具体的に考えられないまま、ズルズルと時間だけが経過し、
キャンプでお世話になっているYMCAの職員さんと
ようやく相談ができたのは、7月になっていました。
YMCAでは昨夏あたりから、キャンプ等のプログラムも実施してこられた実績があり、
感染予防にあたって注意すべきことなども、経験的にかなり蓄積されてきた
…ということで、悩みはしましたが、例年より日程を1日短縮し、
バスでの移動距離も短くする…という中で、「やる」を決めました。

「やる」と決めた7月頭は、大阪の陽性者数は100人台まで落ち着いていたのが、
下旬にはジリジリと増え始め、事前のオリエンテーション前日になって、
8月2日から緊急事態宣言が出る見通しが明らかになりました。
やはり中止にするべきか、日帰りにすべきか…と、またも悶々。
参加予定の保護者の意向も確認し、YMCAの職員さんとも相談し、
「行く!」を決めました。
開催する、参加する以上は、最大限の注意を全員がするけれども、
ゼロリスクにはならない。と、「腹を決める」という感じでした。

が、6日になって、日本のまわりには3つの台風が発生!
そのうちのひとつは、キャンプ当日に本州に上陸しそう…という見通しもあり、
7~9日の三連休明けての10日出発!だったので、
「ここで中止を決めるべきか…」と、またまた悶々。
悩みながら、ここまで進めてきたし、子どもたちも楽しみにしてくれているし…と、
結論を出すことはやめて、結局、台風の直撃が免れることがはっきりした
出発日前日の午後にようやく、
参加者に「予定通り行きます」という連絡ができたのでした。

元気いっぱい2日間を過ごし、キャンプから戻ってきて、2週間になります。
その後、参加者たちに体調不良はなく、
協会職員たちの中でも、やっと「無事にキャンプが終わった」感が生まれました。
無事に終わった…は結果論であって、
この時期のキャンプの開催には賛否両論あるだろうとは思います。
それでも、何かと我慢の多かったであろう子どもたちの夏休みの
楽しい思い出の1ページになってくれていたらいいなあと思っています。

ワーカー日記で、キャンプの様子を少しお伝えしたいと思います。

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