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かていようご

Author:かていようご
(社)家庭養護促進協会 大阪事務所のワーカー日記です。


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2012/10/01からの訪問者


前回のがみがみのワーカー日記に書いた通り、
今夏はふれあいキャンプに行くことになりました。
ふれあいキャンプは小学生以上の子どもが参加して
毎年交流していますが、
最近は小学生のころからキャンプに参加していた子どもが
大学生や専門学校生になってからもキャンプに参加して、
サブリーダーとしてキャンプをサポートしてくれるようになりました。

例年であれば、OBは希望のある限り参加してもらっていますが、
今年はコロナ禍のため、参加人数もあまり多くならないように、
お手伝いしてもらうOBは協会から
常連参加の子どもに声をかけてお願いしました。

その中の一人のA君。
これまでは養母さんとのやりとりがほとんどで、
何かあっても養母さんを通じてだったのですが、
キャンプのことで直接やりとりするようになりました、
A君は今春高校を卒業し、今は専門学校に行っています。
子どものころから行事にはよく来てくれていましたが、
とにかく活発でヤンチャ。
そんなA君の最近の様子は養母さんから聞いていたのですが、
今回直接LINEでやりとりしてみると、
とても丁寧なお返事がきて、びっくりしました。
最近はアルバイトも始めたそうなので、
年上の人とのやりとりも増えたからでしょうか。
そういう一つ一つのやりとりを見るたびに
「成長したねぇ」「大人になってきてるんだねぇ」と
うれしい気持ちになります。
関わってきた子どもの成長を見れるというのは
ステキだなぁと改めて思っています。
毎年、夏休みに、小学生以上の子どもを対象に
「ふれあいキャンプ」に行っていました。
が、去年はコロナ禍で中止。
今年もどうするかずっと迷っていましたが、
近場で、泊数も1泊に減らして実施することにしました。

去年、中止だったので、小学2年生は初参加。
A子ちゃんは、まだ2週間前だというのに、とても楽しみにしていて、
「やることリスト」を作ってくれたよう。

お母さんから写真が送られてきましたが、
「よるごはんはかるめに」
「はみがきをちゃんとする。9時におわらせる」
「9時10分にねる」
「5時か6時におきる」
「もちものがはいっているかかくにんをする」
などなど、綿密な(!?)計画が書かれていました。

いちばんさいごは、
「がみがみちゃんのおはなしをしっかり聞く」。 

A子ちゃん、はじめてのキャンプ、2日間楽しんでね!
4歳のA君と出会いのあった里父母。
不妊治療を長く続け、里親登録へと進んできました。
里母は「これまでお正月には『わが子ができますように』という願い事を
10年近くしてきました。それが叶うなんて夢のよう。」と話しておられました。

里父母は面会の時に渡すプレゼントを買うため、初めて夫婦でおもちゃ屋さんに行き
「わが子のためにプレゼントを選べる日が来るなんて」と感激したそうです。

面会当日はA君も里父母も緊張した様子でしたが
A君はプレゼントを受け取ると嬉しそうな表情。
面会の最後には里父の膝の上に乗ったA君と笑顔の里父母の
初めての家族写真が撮れました。

今は実習が始まって1週間ほど。
元気いっぱいのA君と虫取りに行ったり
戦いごっこをしたりと、一緒に遊びながら関係を深めていっているところです。
「毎日、涙が出るくらいA君がかわいくて」と話す里母。
クールなタイプの里父はA君と出会う前に
「僕は子どもと一緒に歌ったり踊ったりはできないと思う」と話していましたが
すでにA君と一緒に歌い、笑い転げているとか。
里父の変化に里母もうれしい驚きです。

関係が深まるにつれ、大変なこともあるかと思いますが
「出会えて嬉しい!かわいい!」という気持ちを忘れないでもらえたらと思っています。
きのうは、JBクラブの日でした。
4,5,6月は緊急事態宣言により開催が中止となり、
ひさしぶりに7月に開催できたのでした。

昨日参加された6組のうち、4組が4,5,6月に
子どもを家庭に迎えた方たちでした。
コロナ禍で動きにくい中、孤独な育児をしておられると思います。
3組は3歳前の男児、3歳半の男児、5歳半の男児を迎えておられたので
お引き合わせして、お話してもらいました。

子どもの食に関する悩みは共通していて
「嫌いなものはアレとコレだけ」と聞いていたのに
子どもは「アレは嫌い」と言いだして、食べなかったり、
日々食べムラは様々で、
何だったら食べてくれるのか・・・と
毎日頭を悩ませておられるようでした。
お母さんの涙がポロリ、という日もあるようです。
その他にも、子どもの態度や言葉に
いろいろとしんどい思いをしておられました。

目の前の事態はなかなか変わらずとも
しんどい最中の気持ちを共有してもらうことで
ちょっと楽になってもらえるといいなと思っています。



施設で生活していた時、
「ぼくはお母さん、おらんねん」と話していた5歳のA君。
里親さんと初めて会う前に、職員さんから
「A君のお父さん、お母さんになりたい人が来るよ」と伝えられ、
出会いを楽しみにしてくれていました。
里親さんは、関係づくりのために施設に通い、
家庭に迎える前、A君に
「A君のお父さんお母さんになりたいからお家に来てほしい」と伝えました。

家庭に迎えられて2か月。
A君は段々と里母さん里父さんに甘えるようになり、
ご飯を食べさせてもらたり、
お風呂や排せつでのお世話をしてもらいたがったりしています。
里親さんも、A君の求めに応じてくれています。

そして、急に里母さんに
「なんで、ぼくに来てもらいたかったん?」とたずねたそうです。
「A君のことがかわいくて、A君のお母さんになりたいと思ったんよ」と伝えると
「Bちゃんじゃなかったん?」とさらに聞いてきました。
「そう。A君のことがかわいいと思ったんよ」と答えたそうです。
そのやりとりは、その後も何度かありますが、
他の誰でもなく、自分が求められたことを確認したいのだろうと思います。

赤ちゃんのようなお世話をしてもらい、
里親さんと0歳からのやりなおしをしたり、
里親さんにとっての自分の存在を確認し、
日々、関係を深めています。

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