1歳のAちゃんと里親さんとの出会いがありました。
初めての面会のため、
里親さんからAちゃんへの初めてのプレゼントを用意しました。
「愛の手」の記事でAちゃんと出会ってから
Aちゃんと一緒に暮らす日を思い描き、
面会を首を長ーーくして待ちわびていました。
当日、Aちゃんは緊張し、始終うつむいたままで
職員さんの膝の上から離れることができませんでした。
しかし、プレゼントのおもちゃの一部をしっかり持ち、
里親さんの存在を意識ししていることは、充分に感じられました。
泣くこともできないくらい緊張した中での面会を
「Aちゃんは頑張ってくれていた」と受け止めた里親さんでした。
翌日から、里母さんが毎日施設に通い始め、関係づくりが始まりました。
里母さんの顔を見ると、
Aちゃんは、やはり固まってしまい、うつむいたまま…。
他の子どもと遊びながら、里母さんは遠くにいるAちゃんの様子をチラチラ。
1週間経って、初めて里母さんの膝に座ってくれ、
20分ほど一緒に遊ぶことができました。
職員さんや他の子どもとは笑顔で遊んでいる様子も見ますが、
里母とは固まってしまって、なかなか笑顔にはなりません。
しかし、2週間経った頃、
思うようにいかないことに「違う!」というように拒絶したり、
不機嫌になったりするようになったAちゃん。
いつも緊張して固い表情だったAちゃんが、
拒否であっても感情を出してくれたことに
里母さんは「やっと感情を出してくれた」と安心されました。
膝に乗ってくれた翌日に、固まってしまったりして、
落ち込んだりもしますが、
「急に現れた大人をすぐに信頼できないよね」と
「Aちゃんのペースにあわせて、
少しずつ、安心してもらえるように頑張ります」と話しておられました。
「Aちゃんのことをもっと知りたい!」気持ちで
毎日通っておられる里母さんを施設の職員さんも応援してくださり、
皆がAちゃんと里親さんが親子になることを支えていきます。