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かていようご

Author:かていようご
(社)家庭養護促進協会 大阪事務所のワーカー日記です。


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2012/10/01からの訪問者


大阪は3度目の緊急事態宣言が発令されました。
協会では、昨年の緊急事態宣言が出ていたころと同様に
できるだけ出勤者を減らし、テレワークをするようにしています。
コロナが広がる前までは協会のランチタイムには
NHKの朝ドラの再放送を見ながら、わいわいと食べていたのですが
それも叶わなくなり、今は職員一同がそろうことがない状況。
さみしいなーと思いながらも、今は我慢するしかありません。

4歳のA君を育てている看護師の養母さん。
少し前、勤務先の病院がコロナの感染者の受け入れをすると決めた際に、
「コロナ病棟で働いてくれないか」と打診がありました。
自分だけでなく、幼いA君にも感染リスクがあると思うと、引き受けることを躊躇したそうですが
A君が大きくなるころ、コロナは歴史の教科書にも書かれるくらいのことになっているだろうから、
「かあちゃんはコロナの患者さんの看護をしていたんだよ」「あの時はこうでね…」と
働く母の姿を伝えることができるかとも思い、引き受けたそうです。

日本中にいる「A君のかあちゃん」の負担にならないためにも、
今は我々ができることをしなければなりません。
4月1日から始まる保育園入園や大学入学、就職もあれば、
4月7日くらいの小中学校の入学式、
4月12日以降に幼稚園入園式と、時期は様々ですが
新生活が始まることの多い4月。

新しい環境にドキドキしたり、慣れなくて疲れたり
いろいろの様子がうかがえます。

3歳のA君。幼稚園がようやく始まり、毎日園バスに乗って
元気よく通えているそうです。
ただ、家の近所まで送ってくれる園バスを降りて、バスを見送り
バスがすっかり見えなくなってから、お母さんに抱っこを求めて
玄関まではずっと抱っこしてもらっています。
週末が近づいてくると、疲れもたまってくるのか、寝言も増えるとか。

小学1年生のBちゃん。
3月は小学校生活が楽しみな気持ち半分、
行きたくないような気持ち半分で過ごしていたようです。
もともと大きな行事を迎えると、
具合が悪くなって吐いて参加できなくなることの多かったBちゃんなので、
卒園式も入学式も出られるのか・・・とも、
お母さんは多少心配しておられたようなのですが、
どちらにも出て、小学校にも嫌がらず毎日通っているようで
お母さんは「ホッと一安心」とのこと。

同じく小学1年生のCちゃん。
幼稚園の時も朝は不機嫌だったりして、ひともめしてから出ていたのですが
幼稚園とは違って小学校は集団登校なので、それになんとか間に合わせないと
いけない感じで、ひともめしつつも遅れず休まずがんばっていたようです。
ここのところ、疲れてきたのか、「ママも一緒に行くなら行く」といい
お母さん同伴でなんとか行った様子。
道中、「行きたいわけじゃないのにー」とブツブツ言いながら行ったというのが
Cちゃんらしくて何ともおかしかったのですが
よくがんばっているなあ、と思いました。

新生活にすぐに慣れたり楽しくなったりするというものではないでしょうが
ぼちぼちと通えるといいなあと思っています。
4月から保育所に行き始めた、
2才半のA子ちゃん。

ならし保育を経て、ママの復職も本格始動!になってからは、
時間の都合で、送り迎えはおばあちゃんにお願いすることに。

おばあちゃんのお迎えの初日、
『ママじゃない!』と泣いたそうです。

その日、ママはやっとA子ちゃんに会えると思って、
急いでおうちに帰ったら、
『ママ、おしごといけばいいーっ!
Aちゃん、おこってるーっ!
ママ、むかえにこんかったーっ!』
と、プイっとされたとか。

2才だからと侮ってはいけないなーと、
次の日からは、A子ちゃんにしっかりと説明をして、
納得してから保育所へ…とやるようにしました。

イヤイヤ…の朝もあるけれど、
母と子は毎朝『エイエイオー!』と気合いを入れて、
保育所と職場に向かっています。

A子ちゃんも、ママも寂しいけれど、
はじまりの春、新たな日々のスタートです。
新年度が始まり3週間が過ぎました。
4月から新生活を始めておられる方も、ぼちぼち慣れた頃でしょうか。

4月に中学生になったAちゃんと養母さんが
入学前の春休みに会いに来てくれました。
Aちゃん親子は幼稚園ぐらいまではJBクラブや運動会などの行事に
よく遊びに来てくれていましたが、
小学生になった頃より習い事等で忙しくなって、
なかなかAちゃんに会う機会がなく、養母さんの折に触れた近況報告が
Aちゃんの成長を知ることができる機会でした。

ずいぶんとお姉さんになったAちゃんはボルダリングを習っていたこともあり、
スラリとしているけれど筋肉質なスポーツマンタイプ。
でもオシャレにも興味をもちはじめ、メイクの練習もこっそりしているのだとか。
順調な成長をしているなぁと嬉しい気持ちになりながら
日常の様子をうかがいました。

養母さんとAちゃんは日常的にいろいろな話をしており、
また告知をされているので、普段から養子であることも
当たり前のように話に出てきているそうです。
今回協会に来られたのも、私への近況報告もありますが、
思春期に入りつつあり、Aちゃんもいずれは
自分の生い立ちをもっと深く知りたいと思う時が来ることも想定し、
ぼちぼち協会の場所も一人で来れるように
知っておいてもらおうと思ったんですと言っておられました。

いつかAちゃんが自分のルーツについて聞きに来ることがあれば、
担当者として真摯に向き合えたえらいいなぁと思っています。







昨年から新型コロナウイルス感染の広がりにより、
さまざまな制限が生活の中にあります。
里親子の出会いにも、その影響があり、
特に多くの子どもが生活する施設での実習は、なかなか難しくなっています。
施設での実習には、
里親登録のための研修としての実習や
ある子どもの里親として関係作りの実習があります。

関係作りの実習は、
子どもが里親と出会い家庭に迎えられるために
実習の内容や時間を、これまでとは変えて、
様々な対策をしながら何とか受け入れていただいています。

3月から、関係作りのため里親さんの実習が始まった5歳のA君。
そろそろお家に迎えてもらえられそうだな・・・というところに
大阪での感染の大幅な増加。
中断せずに、早々に、お家に迎えることになりました。

1歳のBちゃんも、里親さんが施設に通って約3週間。
里母さんと2人で過ごすこともでき、お世話もできているので、
施設の実習を長引かせず、早々にお家に迎えることになりました。
お家に迎える予定が早まり、準備が少し慌ただしくなりましたが、
「中断せずに、迎えられるようになって、よかった」と里母さん。

コロナ禍の生活の中で
里親さんのお家と施設を、ほぼ毎日行ったり来たりする実習は、
里親さんも施設の方も、子ども関係づくり以外に神経を使うことが多いです。
なんとか、実習をさせてもらい、
お家の生活へつなげていただけてよかったです。

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