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かていようご

Author:かていようご
(社)家庭養護促進協会 大阪事務所のワーカー日記です。


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2012/10/01からの訪問者


1歳のAちゃんは、
3世代同居のご家庭に迎えられ5ヵ月が過ぎました。

Aちゃんとのマッチングが決まり、遠方在住だったので、
里母さんは1人泊り込んでAちゃんが暮らす施設への実習に通いました。
お家では、里父さんと、Aちゃんの祖父母と曾祖父母となる方々が
Aちゃんのために室内用すべりだいを組み立てたり、
服や日用品を用意したりと、首を長くして待っておられました。

迎えてからは毎日、
祖父母、曾祖父母4人それぞれが
Aちゃんの顔を見に部屋へ来るそうです。
それぞれがいつも嬉しそうに「よしよし」と頭をなでてくれるため、
Aちゃんも頭をなでたがるようになりました。
「あぁー!」と言って手を出すと、
Aちゃんの背にあわせて、おじいちゃんたちは屈んで頭をさげてくれ、
Aちゃんは満足そうに頭をなでます。

4世代同居となったご家族。
多くの大人が、Aちゃん中心となった生活になりました。
家族皆の愛情を一身に受けて、
表情豊かになったAちゃんです。
これからもたくさんの愛情を受けて大きくなってくれるでしょう。

家庭に迎えられて2ヵ月ほど経った、2歳のたろう君。
乳児院にいるときから甘えん坊のタイプでしたが、
里父母との出会いがあってからは、さらに甘えるようになり
実習中からハイハイをして、赤ちゃんになることもありました。

先日、家庭訪問に行くと
元気いっぱいなたろう君はカーテンに隠れたり、
プラレールで遊んだりしながら
「これ、たろ君の」と色々なものを見せてくれました。
すると、突然「たろちゃん赤ちゃん」と言いながらハイハイを始めたたろう君。
里母は「いつものことです」と笑いながら
「たろちゃん赤ちゃん、こっちへおいで~」と赤ちゃんのように扱い
たろう君も嬉しそうに寄っていき、ぎゅー。
里父には抱っこをせがみ
何度も何度も高い高いをしたり、飛行機のように持ってもらったり
里父ならではの遊びをしていました。

たろう君も里父母も楽しそうに「たろちゃん赤ちゃん」と関わっている姿を見て
ほっこりした気持ちになりました。
月イチ開催のJBクラブ。
就園・就学前の子どもと親とが集まって、
遊んだり、しゃべったり、のんびり過ごす時間です。

Kちゃんが、おうちに引き取られたのは、
おととしの夏、5歳のときでした。

最初の頃は、JBクラブの日に、協会のある建物には来てくれるけれど、
みんなが遊んでいる部屋には入れず…。
どころか、部屋のある3階にもあがってこずに、
1階のロビーで、一緒に遊んだりしました。

「JBの部屋にあがろうよ」と誘うと、
「いや!もう、帰る!!」と、ひとりでずんずん駅に向かっていってしまったこともあったっけ。

そのうち、部屋の前までは来れるようになって、
その次は、渋々部屋には入れるようになったけれど、
みんなとは離れて、机でひとりお絵描き…というのが続き、
いつのまにか、お母さんよりも先に元気に部屋に入ってくるようになって、
ほかの子どもの輪の中にも入れるようになりました。

最近は、JBクラブを楽しみにしてくれていて、
コロナで中止にならないように…と、願ってくれていたようです。

去年の4月、おうちの生活が半年ちょっと経ったころ、
幼稚園に行くのかな、JBも卒業かな…と思っていたのですが、
「幼稚園には行かない!」宣言。
その宣言に、お母さんもお父さんも付き合ってくださって、
結局、幼稚園には行かないまま、それから1年がたちました。

春から1年生。
「小学校も行かない!」宣言をしたらどうしよう…と思っていたのですが、
かわいい色のランドセルも買ってもらって、
行く気まんまん!の様子で、安心しました。

た~~~っぷり充電できたと思うので、
元気に、新しい世界に飛び出してほしいなあ。
次は、JBのOB会?夏のふれあいキャンプ?で会えるかな。

3月は養親講座の開催月で、
先週土曜日に2回目の講座が終わりました。
毎回、いろいろな地域から、受講するため大阪に来られるのですが、
コロナ禍で、この1年ぐらいは遠方からの受講者はほとんどなく、
大阪府内と近県のご夫婦がほとんどです。

2回目の養親講座は、養親さんの体験談と特別養子縁組の法律の説明の会です。
今回の体験談は、1年半前に1歳半の女の子を
迎えた養親さんに来てもらいました。
定期的に連絡をとっている養親さんで、迎えたときから、
毎日楽しく子どもと過ごしておられて、「試し行動」が大変というようなことは
あまり聞いていませんでした。

今回改めて迎えた当初のことをお聞きすると、
食事面で偏食が出たり、家の中をグチャグチャにされたり、
嫌なことがあると養母さんをかんだり、
ひっくり返ったりしていたということでした。
養父さんは、「講座でも、聞いていたことだから」と言い、
養母さんは「しょうがない」と思って、やらせていたとのことでした。
大変な時には、特に養母さんは「しょうがない」とはなかなか思えないので、
夫婦で話合いながら、時には喧嘩して、子どもとの生活を送っていくうちに、
行き着いた結論だったようです。

今回の養親さんは子どもを迎える前から
色々なことでよくもめてきた方たちでしたが、
子どもを迎えてからは、子どものことでよくもめたそうです。
それでも、子どもがいることで、生活は良い意味で大きく変化し、
楽しく過ごしていることが伝わってきました。
最後、別室で遊んでいた子どもが養父母を迎えに来てくれたのですが、
3人で過ごしている様子を見て、
受講者の皆さんの顔がほころんでいたのが印象的でした。

27日の3回目は岩﨑の「子どもを迎えてから」の話です。
少し時間があくので、ご夫婦でこの2回の内容を振り返り、
3回目の濃い話に臨んでもらえたらいいなぁと思います。



受験シーズンもいよいよ終わりのようです。
推薦入試なら早く決まりますが、大学受験は最後までやると
3月までかかります。
A君がようやく大学受験を終え、
志望校に合格したというご連絡をいただきました。

これまで応援してきたお父さんお母さんの喜びが伝わってきました。
2月までにいくつか合格していたようですが
第一志望の結果が出て、喜びもひとしおだったようです。
A君も「だめかと思っていたので、ほんとにホッとした!」とのことで
とても喜んでいました。

受験の時期はとても長いので、
心をこめてA君に「おつかれさま」と言いたくなりました。
お父さんお母さんも子育て一段落ではないかと思います。
お父さんお母さんにも「おつかれさま」と言いたいです。

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