もう1月も終わろうとしていますが、新年初めのワーカー日記の更新です。
例年、協会の新年は飴売りから始まり、バタバタした1月なるのですが
今年の飴売りは自粛となり、例年とは違う年明けになりました。
昨年12月から5歳のA君と関係づくりの実習が始まった九州在住の里父母さん。
面会の日、飛行機で大阪に向かうとき
「これまでの不妊治療、夫婦関係のことなど思い出してしまい
すごく嬉しい日なのに涙が出てきました」と里母さんは話していました。
毎日A君の写真を見て、家にA君が来ることを想像していた里父母さんと
里父母さんの写真を毎日見て、施設職員さんに自慢していたA君。
互いに緊張しながらの面会でしたが、
「初めて見たA君はとにかくかわいかった!」と里父母さん。
実習が進んでいくと「かわいい」だけでなく
わがままだったり、やんちゃだったり、いろんなA君を見ていきました。
里母さんに対して「触るな」「あっちいけ」と言って拒否する日もあれば
近づいて穏やかに過ごせる日もありました。
その度、里父母さんは落ち込んだり、喜んだり。
そして先日、引き取りの日を迎えました。
施設職員やたくさんのお友達に見送られての出発、
A君は涙をこらえて、覚悟をしているかのような表情で里父に抱かれていました。
5歳の男の子と親子になっていくのは、簡単なことではありませんが
それでも「諦めずにやっていきます」と話していた里父母さんの言葉は力強く聞こえました。
少しずつ、親子になっていってほしいです。