9月は養親講座の月。
毎回、養親さんに体験談を発表してもらっています。
今回は2歳で家庭に迎えたAちゃんの養親さんに語ってもらいました。
話している間、子どもは別室で遊びながら待つこととなるため
「パパとママは先生をするから、しばらくここで待ってようね」と伝え、
保育担当になった私と機嫌よく、人形やボールで遊んでいました。
しかし、1時間半くらい経つと「まだかなあ…」とつぶやき
徐々に口数が減っていったAちゃん。
その後は一人で黙々と絵をかいたり、ビーズをしたり。
終了予定時刻が近づき、終わってからすぐに養父母と会えるように
Aちゃんにも「もうすぐ終わるからねー」と伝え会場前で向かいました。
以前なら、ドアの前でも少しの時間遊んで待つことができましたが
今はコロナ対応として、換気のために会場のドアはすべて開け放たれ、
通っただけで、前で話をする養父母が見えました。
でも、研修はまだ終わっていません。
「もうちょっとだけだから、我慢してね」と言うと、
Aちゃんは「我慢できない…」と言い、
飛び出していこうとするAちゃん。それを止める私。
紙飛行機を作ってみたり、気をそらせてみたりしましたが
やはりパパとママのもとに行きたくて仕方がない様子。
どうもこうもできなくなり、終了前ではありましたが、
参加者の前でAちゃんはママの胸に飛び込み、泣きました。
パパとママに会いたくてずっと我慢していたAちゃん。
ある意味、感動の対面となりました。
Aちゃんをしばらく止めていた私はすっかり嫌われてしまいましたが(笑)
それだけ親子の関係が深いものなのだなと改めて思いました。
参加された方たちも、何か感じるものがあったのではないかなと思っています。