6月も後半となり、少しずつ日常が戻ってきました。
面接や調査、訪問もおこなっています。
2歳のAちゃんを迎えた九州在住のご夫婦は
4月に家庭裁判所へ特別養子縁組の申し立てをしました。
普段は何かの手続きや書類を書くのをめんどくさがる里父ですが
1日でも早く入籍できるよう、テレワーク中に急いで書類を整えたそうです。
去年の今頃は協会での面接を終え、Aちゃんと会える日を待ちわびているころ。
実習が始まると、里母は慣れない大阪での生活に加え
警戒心の強いAちゃんは抱っこもお世話も拒否することが続いていました。
やっとの思いで引き取りとなりましたが、
迎えてからはもっと大変で、試し行動は激しく、
終わらない水遊びや度重なる癇癪、暴力にも悩まされていました。
「本当にこの子と親子になっていけるんだろうか」と不安に思った日も。
半年前に訪問したときには緊張感が高く、
私が家に入っても固まっており、帰ってから荒れたと聞いていましたが
先日訪問したときには、最近はまっているという折り紙の作品をたくさん見せてくれ
Aちゃんの家で楽しそうに生活していました。
訪問終盤は眠っていましたが、里母曰く「安心すると寝ます」とのこと。
保育園に入園した今は、三輪車を乗り回しほかの子どもと対等にケンカをすることもあるそう。
ずいぶんたくましくなりました。
大変な数カ月を乗り越えた今、「この子がいない生活なんて考えられない」
「寝る前に『ママー』と甘えてくるのがかわいいんですよ」と話していました。
今では「この子をわが子にすると決めてよかった」と思い、改めて責任の重さを感じているそうです。
あとは、無事に縁組が整うことを願うばかりです。