北陸地方に住む、養親さん。
3月初めに、1歳のA子ちゃんと面会、実習を始める予定でしたが、
新型コロナウイルスの影響で、延期になってしまいました。
里親さんにも施設にも、いろいろ態勢をととのえてもらい、
4月1日に、A子ちゃんとなんとか面会することができ、
里母さんは大阪に泊まり込んでの実習が始まりました。
その後まもなく、大阪には緊急事態宣言が出され、
続いて、対象は全国に…。
実習はなんとか継続させてもらうことができましたが、
里母さんは、実習以外は外出自粛で、ほぼ宿泊場所にこもることに…。
里父さんの方は、自宅との行き来はリスクが高いということで、
実習半ばで、中断となってしまい、
里母さんひとりで、A子ちゃんとの関係を深めるためにがんばりました。
「パパ」との会話は、スマホのビデオ通話で。
A子ちゃんは、スマホを見ては、「パパ!パパ!」と、通話をせがんだそうです。
5月初め、A子ちゃんは無事に家庭引き取りとなりました。
お迎えのパパは、久しぶりの「ナマ」A子ちゃんとのご対面。
画面越しのパパとのやりとりしかなかったので、大丈夫かなあ…と心配しましたが、
A子ちゃんは、スッとパパに抱っこされました。
おうちでの生活が始まって、3週間あまり。
自然いっぱいの場所で、パパママとたくさんお散歩したり、
じいじばあばと田植えをしたり、
牧場の牛を見に行ったり…と、のびのび元気に暮らしています。
新型コロナウイルスの感染拡大という、
かつてない「 非日常」の日々の中で、
「どうなることやら…」と思いながら進んできましたが、
なんとか、おうちの生活にたどりつけてよかったなあ…としみじみ。
A子ちゃんに続け…と、面会、実習を待っている子ども、養親さんがいます。
緊急事態宣言が解除され、「日常」とまではまだまだいかないものの、
ようやくスタートできるのかな…と思っています。