1月29日の日記で書いた5歳のBちゃんが、A夫妻宅に迎えられました。
お父さんお母さんが実習に通ってきてくれる中で、関係づくりが進む半面、
施設から出て行くことになる予測からか、不安からか、
外出や外泊の練習を嫌がることが続きました。
お父さんお母さんと楽しく遊んだり一緒に過ごすことはできても、
外に出るのを徹底して避けようとするので
施設の先生も、児童相談所も私も頭を悩ませました。
なかなかの膠着状態でしたが、
ここで養子になることを諦めるわけにはいきません。
思いきっておうちに引き取ってもらおうということになりました。
そこで、Bちゃんにこれから起こることを説明してもらいました。
ちょうど担当の先生の退職も決まっていましたので
「数日後にお父さんお母さんのおうちにいくよ」
「担当の先生もお引越しするよ」というお話をしてもらいました。
先生にくっついて泣きながら説明を聞いていたBちゃんでしたが
理解はしたようで、翌日には幼稚園にお別れの挨拶にも行きました。
「誰といっしょに住むの?」と問われて
「おばあちゃんと、パパとママ!」と返すことができたようです。
実際、施設を出る時には、Bちゃんは泣いて、
先生にしがみついていて、なかなか派手なお見送りとなりました。
それでも一晩目から寝ることも食べることもできていて
翌日は公園に行ったり、買い物もできました。
泣いたり荒れたりの繰り返しですが、Bちゃんなりに
少しずつ進んでいる様子です。
これから時間はかかりますが、少しずつ親子になってもらいたいと
思っています。