5歳のAちゃんと実習中の里父母さん。
Aちゃんは3歳くらいのころから、
「周りのお友達はパパとママがいるのに、自分にはいない」ということに気づき
施設職員さんに「Aのパパとママは?」とずっと聞いていました。
そのたびに職員さんは複雑な気持ちになりながら
「探しているから、待っていてね」と答えていたそう。
5歳になり、ようやく「パパとママが見つかったよ!」とAちゃんに伝えると
「やったー!!!!」と大喜び。
面会までは里父母の写真を見たり、お手紙を書いたりして
その日を楽しみにしていました。
いざ面会の日を迎えると、緊張で一言も話せなかったAちゃんでしたが
里父母が持ってきた、Aちゃんの好きなキャラクターのぬいぐるみを受け取ると
笑顔がいっぱいになり、ひっくり返って喜びを表現していました。
実習は順調に進んでいき、先日初めてのお泊りをしました。
里父母も、どうなるかなあと心配している中でしたが
お手伝いも進んでして
「パパの作った焼きそばも、ママの作ったチャーハンもおいしいね」と
ご機嫌で過ごせたようです。
「施設に帰りたくない!」と言い、パパとママと過ごせる時間を楽しみました。
それでも、里母は「今はいい子だけれど、ブラックAちゃんも出してきてもらえたら」と話しており、
今後は「良いAちゃん」だけでない部分を出してくるのだと思います。
パパとママをずっと待っていたAちゃん。
里父母はどんなAちゃんも受け止めて欲しいなと思っています。