私たちの仕事は、養親子のマッチングにとどまらない。
非血縁の親子が出会う前から、出会った後、
そして養子縁組成立後も必要に応じて担当の親子と関わり続けている。
定期的に出会っている親子もいれば、
養子縁組成立後、一旦は関わりが途絶えていたが、
何かきっかけがあって、再び関わりが復活する親子もいる。
何かのきっかけというのは、
たいてい子どもに問題があって・・・ということになるのだが。
現在小学校高学年になるAちゃんの家庭も、今年に入って
子どもの不登校の相談があって、再び繋がることになった。
色々な問題がありながらも、お父さんが核になって、
子どもが学校に通えるように働きかけていた。
その繋がりから、お父さんが毎朝、前日の様子を教えてくれるようになった。
前日に子どもがこんな学校の話をしたとか、
親子で週末このように過ごしたとかを報告してくれている。
お父さんが子どもを心配し、励ましておられることが伝わってくる報告で、
毎朝ほのぼのとした気持ちになる。
問題は解決した訳ではないので、そんな甘いことばかりではいけないが、
既に関係機関に相談し、できることをやっておられるので、
今は核になっているお父さんを応援し続けている。
長く職員を続けていると、色々な関わり方があるなぁと思いながら、
その家庭にあった関わり方を模索する必要があると感じている。