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かていようご

Author:かていようご
(社)家庭養護促進協会 大阪事務所のワーカー日記です。


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2012/10/01からの訪問者


子どもを迎えたい人に
「子どもを迎えて楽しみなこと」をたずねると
割と多くの人が「一緒にテーマパークに行きたい」とおっしゃいます。
ディズニーランドや、USJ、
大人だけで行くにはハードルが高い?アンパンマンミュージアムなど
子どもと一緒に楽しみたい、と言う人が多いです。

先日、ディズニーランドに行ってきた養親子。
2歳のAちゃんはミニーマウスのドレスを着て
ミッキーマウスと写真を撮っていました。
養母のスマホにはAちゃんの写真や動画がたくさん。
Aちゃんもパレードを見て一緒に踊ったり、
アトラクションにも乗ったりと、楽しめたようです。

半年で家庭に迎えられたAちゃん。
小さかったAちゃんも大きくなり、
ようやく「家族でディズニーランドに行く」夢がかなえられました。
これからもたくさん
「子どもを迎えたらしたかったこと」をしてほしいと思います。
協会が出版している
『ふたりのおかさんからあなたへのおくりもの』
という絵本がある。

アメリカで広く知られている、詠み人知らずの詩
『LEGACY OF AN ADOPTED CHILD』(養子のあなたの受け継いだもの)。
この原詩を、北海道の養親さんが訳し、
自身の養子さんに贈るために、友人に挿絵を依頼し、
一冊のあたたかな絵本として仕上げられた。
それがとてもステキだったので、多くの人の手にとってもらえるように…と、
協会で出版することにしたのだった。

2007年7月に初版をつくったこの絵本は、今、4刷めである。
一般書店では販売していないので、
そのほとんどを直接、協会として購入者に届けている。

初版から10数年たっても今もなお、コンスタントに本の注文メールが届く。
この方はきっと養親さんなんだろうなあ。
いくつの子どもに読み聞かせてあげるのかなあ。
…と想像しながら、せっせと荷造りをしている。

ときどき、同じ県に住んでいる人から同時期に複数の注文が届く。
今日届いたメールは、栃木県からの2通。
「地元の里親会や、養親さんの集まりかなにかで紹介されたのかなあ」と、
これまた、あれこれ想像をふくらませている。
私たちの仕事は、養親子のマッチングにとどまらない。
非血縁の親子が出会う前から、出会った後、
そして養子縁組成立後も必要に応じて担当の親子と関わり続けている。

定期的に出会っている親子もいれば、
養子縁組成立後、一旦は関わりが途絶えていたが、
何かきっかけがあって、再び関わりが復活する親子もいる。
何かのきっかけというのは、
たいてい子どもに問題があって・・・ということになるのだが。

現在小学校高学年になるAちゃんの家庭も、今年に入って
子どもの不登校の相談があって、再び繋がることになった。
色々な問題がありながらも、お父さんが核になって、
子どもが学校に通えるように働きかけていた。

その繋がりから、お父さんが毎朝、前日の様子を教えてくれるようになった。
前日に子どもがこんな学校の話をしたとか、
親子で週末このように過ごしたとかを報告してくれている。
お父さんが子どもを心配し、励ましておられることが伝わってくる報告で、
毎朝ほのぼのとした気持ちになる。
問題は解決した訳ではないので、そんな甘いことばかりではいけないが、
既に関係機関に相談し、できることをやっておられるので、
今は核になっているお父さんを応援し続けている。

長く職員を続けていると、色々な関わり方があるなぁと思いながら、
その家庭にあった関わり方を模索する必要があると感じている。

先日のJBクラブは偶然にもメンズデーだった。
これまでは、女子率が高く、
お母さんと娘という組み合わせで来られることが多かったのであるが、
今回はたまたま、お母さんと息子の参加が主であった。

JBクラブは、毎月1回、センター内の会議室に
おもちゃを広げて、親子で遊びましょう、というものである。
親子は同じ部屋の中で、おもちゃで遊んだり、うろうろしたり、
おやつを食べたり、お父さん、お母さん同士でしゃべったり、
という空間である。
0~3歳くらいの子どもでは、
子ども同士、一緒に遊ぶというよりは、見知った顔にはなるけれど
それぞれに遊んでいる。

今回、新しくぽぽちゃんの人形なども入ったので、出してみたが
あまり見向きもされず、
メンズたちはプラレールをつなぎ、ミニカーを動かし、
乗ってこぐ自動車にまたがっていた。
それぞれの個性はあるが、束になると子どもはまた違う雰囲気に
見えて、おもしろい。

他の親子に混じることで、
家での子どもとまた違う顔も見えるのかもしれないし、
他の子どもの様子も見えたら「うちの子も、こんなものか」と
思えることもあるかもしれない。
どしどし参加してもらいたいと思っている。

先日、中部地方に住むA君親子が訪ねてきてくれました。
A君と一緒に暮らして半年が過ぎ、
初めて親子でA君の4歳の誕生日をお祝いし、
生活も落ち着いてきて、
そろそろ縁組の申し立てを考えています。

その前に、お世話になっていた乳児院や養護施設を訪れ、
大きくなったA君を見てもらい、
親子として関係を築いていることを伝えられました。

1年前の今頃は、A君に申し込み、協会職員との面接のために
来阪していたご夫妻です。
「1年後に、こんな状態で大阪に来られるとは思ってなかった」と
感慨深げに話していておられました。
この旅行で、A君との出会いを振り返り、
A君と出会えて嬉しいこと、今がどれほど幸せかと
振り返っているお父さんお母さんです。

これから、もっともっと楽しく、幸せな時間をつくっていってほしいです。

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