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かていようご

Author:かていようご
(社)家庭養護促進協会 大阪事務所のワーカー日記です。


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2012/10/01からの訪問者


あっという間に11月も終わりになりました。

先月家庭に迎えられた1歳のAちゃん宅に家庭訪問してきました。

乳児院にいた頃はまだ何歩かしか歩けなかったのが、
家庭に行ってからは歩く意欲がどんどん出てきたそうです。
最初はちょっと歩いてはこけて・・・を繰り返しており、
里母も目が離せなくてヒヤヒヤしていました。
今はやっと安定して歩けるようになってきました。
歩いては目の前のものを触り、それが楽しくてご機嫌さんです。
そんなAちゃんを愛おしそうに見つめる里父母さんの様子も、
ほほえましく思いました。

実習中は人見知りが強く、ちょっと様子を見に行く私たちに対しては、
泣きそうになっていたのですが、今はお父さん、お母さんの傍で
ニコニコと笑うAちゃんが見られました。

この1ヵ月のAちゃんの成長と変化に驚きながらも、
家庭に迎えられ、里父母に見守られながら過ごすことの大きさを感じました。


1ヵ月前はバタバタと大慌てで運動会の準備をしていましたが、あっという間に1ヵ月が経ちました。
なぜか、運動会当日以来、運動会のことにワーカー日記もフェイスブックでもふれていませんでしたが、燃え尽きたということでもなく、ほんとうになぜだかふれてませんでした。
うごうごがフェイスブックに写真を掲載してくれ、写真からイメージしてもらいやすくなったかと思いましたので、今更ながらワーカー日記にも運動会のことを書こうかと思います。(月刊機関紙「あたらしいふれあい」11月号には書いています)

今年は20年目になるので、開会式で20周年らしいとこを入れようと企画しました。
構想では、ボランティアさん19人に並んでもらって順にクラッカーを鳴らしてもらい、20番目に箱から飛び出したずしずしが「20」と書いた幕を高く掲げる…ということになりました。ダンボール箱をラッピングの上手なボランティアさんが、リボンをつけて美しく仕上げてくださり、そこから飛び出す練習をしました。しゃがんだ姿勢から立ち上がるには箱が小さく、スペースが狭いのですが、イメージは出来上がっているので、あくまでも「箱から飛び出してほしい」と高い要求をしてしまいました。
当日は、ちょっとタイミングが合わなかったようですが、ずしずしは見事に箱から立ち上がり、いい20年の記念になりました。

毎年時事ネタを入れていますが、20周年ですので、以前やってみておもしろかった競技もやりたいということになりました。
以前「たおせ!怪獣ダンボラー」という競技をやっていて、ダンボールを3つ積み上げて怪獣を作り、赤白の玉を投げつけて倒す、というのがありました。幼児が集団で玉を投げつけて怪獣をやってつけるというのもかわいく、子どもなりの発散もあるようにも見え、好きな競技でした。
それをリメイクして「ももたろう伝説2018」とし、ダンボールを3つ積み上げて「赤鬼」「青鬼」を作りました。
同じ種類のダンボール箱を松屋町で通りがかったおじさんに分けてもらうことができ、6つ揃ったのですが、頑丈すぎたために、子どもが玉をぶつけてもびくともしなさそうです。箱をどう削ったらいいか、3つ積むことができ、かつ上手く倒れるには…
事務所の前の廊下で試しながら、製作していきました。
赤と青の色画用紙を切り抜いて、がみがみが鬼を作り、模造紙を貼ったダンボールに載せていきます。
最終的に廊下で仕上げた「赤鬼」「青鬼」と記念撮影をしたりして、準備の疲れもふっとぶ出来でした。
当日は、風にも倒れず、子どもたちが玉をぶつけて倒すのにちょうどよい感じで、「うまくいったな~」と私たちはほくそ笑んでいました。

競技のシメは綱引きです。全員参加で、この当日だけのにわかチームにも関わらず、みなさん白熱されます。今年は3勝負でようやく決着がつきましたので、参加者の方の筋肉痛が心配でした。

手づくり競技が多いので、準備はなかなか大変なのですが、ボランティアさんの協力を得て、毎年なんとか当日に間に合わせて、運動会を開催することができています。
大勢参加していただいても、進行に忙しいとゆっくりお話しすることはできませんが、ちょこちょこと子どもたちの元気そうな様子や、成長した様子をみています。
当日も長居保育園さん、第一工芸株式会社さん、ボランティアさんたちの支援や、コミュニティ財団からの助成金もあり、年1回の運動会を継続できています。
ほんとうにありがとうございました。
10ヶ月のAちゃんと出会いのあった里親さん。

面会前、Aちゃんも施設で離乳食を積極的に食べていることを知り
里母は「自分の作ったもので大きくなっていくのが楽しみ」と言っていました。

実習中、初めておうちに帰ったときには
今まで大人二人だった食卓に
子ども用のいすにAちゃんが座ったことも嬉しかった里父母。

里母が離乳食を作り里父が介助をすると、
Aちゃんは全部食べてくれました。

施設に帰る途中
Aちゃんの成長をしっかりと残しておきたいと思い
電気屋さんに立ち寄り
ビデオカメラを買ってしまいました。

実習は順調に進み
先日一緒に暮らし始めました。

これからは、お父さんとお母さんと一緒に
たくさん食べて、大きくなっていきます。

養親との出会いを求める子どもは、
毎週1回、毎日新聞の「あなたの愛の手を」の欄に掲載される。
が、そのタイミングでは、出会いのなかった子どももいる。

そういった子どもも、もちろん継続して、出会いを求めている。
協会にオリエンテーション面接を受けにきたご夫婦が、
過去の記事のスクラップを見て、出会いにつながることもある。

そして、もう一つの方法が、子どもの写真をパネルに掲示して、
養親講座などの際に、希望者に見てもらうことである。
次回の養親講座は、12月2日からスタート。
そして、その前には、全国の児童相談所の里親担当職員を対象にした、
研修会を開催するので、
そこでもパネルを掲示する予定をしている。

地方には、養子縁組前提の里親登録はしているものの、
養子となる子どもが少なくて…という話も聞く。
「ああ。この子は、この里親さんとの出会いを、
待ってたんだなあ…」と思えるような出会いがありますように!

イベントもりだくさんの10月が過ぎ、
「第20回 おやこDEうんどう会」も終わり、
気づいたら、もう11月も半ばです。
残り、2週間で5回の更新を頑張ります。

先日、3歳のA君が大阪から遠方に住むBさん夫妻にむかえられました。
ほぼ毎日施設へ通う実習のために、施設近くのマンションを短期間借り、
A君との関係づくりに通っていた里母さん。

里父さんは、仕事が休みの度に大阪へやってきて、
里母さんと一緒に実習に通っていました。
と同時に、
これまでの大人だけの生活仕様から、
自宅にA君を迎えた時に安全に過ごせるようにと
買い物をし、仕事から帰ると部屋の片づけをし、
という日々を過ごしていました。

A君をお家に連れて帰る前に、里母さんも帰って
一緒に自宅の準備をしますか?とお伝えしても
「大丈夫。お母さんはA君と過ごしておいて」と頼もしいお返事。

自宅を離れ、慣れない土地での生活をし、
A君との関係づくりをしている里母さんも、
仕事と、実習に加え、片づけをしていた里父さんも、
A君を迎えるために頑張ってきた1か月。

A君と一緒に帰り、ようやく始まった3人での生活で1週間。
「まだ、手探りでお互い様子をみているようです」と言いつつも、
緊張が高く、初回面会では、緊張で一言もしゃべらなかったA君も
パパやママがいると、私がいても
おしゃべりいっぱい。
お家の中の様子を見せてもらうと、
家庭訪問調査の時に注意していた危なそうな物は片づけ、
床にはマットを敷いて、
おもちゃを広げて存分に遊べるスペースを確保し、
A君仕様に変わっていました。

これから、山を越えて、
少しずつ「3人生活」が板につくようになっていくのを楽しみに、
お父さんお母さんを応援していきます。

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