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かていようご

Author:かていようご
(社)家庭養護促進協会 大阪事務所のワーカー日記です。


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2012/10/01からの訪問者


10月は里親月間です。
里親月間にちなんで、全国各地で里親広報イベントが
開催されていると思います。
協会も今月はイベントに行事にと大忙しでした。
月末になり、運動会の準備が始まってしまったので、
何をやっていたかも忘れるぐらいでしたが、
フェイスブックを見ると、色々なところに行ったなぁと
改めて思いました。

広報活動は、「里親制度について知って下さい」と言いながら、
通行人の方に里親制度のチラシを配布しています。
どれぐらいの方がそのチラシをしっかり見て下さるのかは分かりません。
ですが、社会的養護の子どもがいて、
里親を求めている子どもがいるということが、
こういう地道な活動によって、
ちょっとずつ浸透していけばいいなぁと思っています。

普段、事務所で仕事をすることが多いので、
外に出ての広報活動は新鮮でもありますが、
なかなかの体力仕事です。
協会職員も高年齢化してきており、
体力の衰えを痛感しています・・・。



ゴールデンウイーク前に
9ヵ月のA君を迎えたBさん夫妻。

最初の1、2ヵ月は、A君がいる生活に慣れることに必死で
全てが初めての経験で、
A君が体調を崩したり、何かあると、
病院にかけこんだり、「これで大丈夫??」と不安になったり。
体重が落ちましたと話していたお母さん。

そこから、少しずつ3人の生活も慣れ、近所の公園への散歩も日課になり、
歩きはじめたA君は、どんどん歩ける距離が長くなり、
元気いっぱいの日々を過ごしています。

最近、ようやく自分に少し余裕が出てきたかなと思えるようになり、
体重も元に戻りましたと笑っておられました。
そろそろ養子縁組の手続きを始めようと
考えられるようになりました。

お父さんも、毎日仕事から帰って来るとA君をお風呂に入れたり、
休日には2人で散歩に出かけ、お母さんが休憩できるようにしてくれたり、
夫婦2人で子育てを頑張りつつ、楽しんでおられます。

ただ一つ、お父さんが残念に思っているのは、
いざという時にはA君はお母さんの方へ行ってしまうこと。
「まだ、信頼されていないのかな。淋しい・・・」と
かなしんでいるのだそうです。

まだ、幼いA君にとっては、お母さんへの甘えが強いのでしょうけれど、
これからどんどん成長して、やんちゃになってきた時には
お父さんの出番になるでしょう。
ぜひ、その時を楽しみに待っていてくださいね。

10カ月のAくんを昨年の秋に引き取り、
少し前に無事に入籍ができたと嬉しい知らせがありました。
新しい戸籍には、「長男」と書かれ、
苗字も変わり、お父さんとお母さんはホッとしたようです。

その後、「出産内祝い」が届きました。
その中には、A君の生年月日と名前が印刷された
ジュースが入っていました。

お礼の電話をすると
「私が産んだわけではないんですけど…」とおっしゃった後
「普通は子どもが産まれたらお祝いをしてもらったり内祝いを送ったりしますが
入籍ができたということで、正式に“うちの子”になりました!
とお知らせしているんです。おすそ分けです。」
とのこと。

「家に来た時は赤ちゃんだったのに
今は歩くし、しゃべるし、やんちゃになって毎日大変です~」
とも笑っていました。

お店の人は、もう1歳半になっているAくんの出産内祝い?と
不思議に思ったのかもしれませんが
幸せのおすそ分けに嬉しくなりました。

「Aくんのジュース」は、もったいなくてまだ開けていません。
普段はバタバタとしているので、
少し落ち着いたときに、協会職員みんなで、「乾杯」したいと思っています。

生後6ヵ月でおうちに迎えられ、5ヵ月がたったA子ちゃん。

親族たちもみんな、A子ちゃんを大歓迎!
九州や関東、遠くはアメリカで暮らしている親戚まで、
代わるがわるA子ちゃんに会いに来てくれました。

8月の終わりには、お母さんの実家に帰省することもできました。
大家族で育ったお母さんは、親戚もたくさん。
そこでも、みんながA子ちゃんのことを歓迎してくれました。

そんなわけで、A子ちゃんには
「抱っこ写真」がたくさんになりました。
お母さんは、それらの写真を「抱っこ写真集」にして、
いつかA子ちゃんにプレゼントしようと思っています。

こんなにもたくさんの人たちが、
A子ちゃんとお父さんお母さんが家族になったことを
よろこんでくれたこと。
A子ちゃんに伝わるといいなと思います。

「抱っこ写真集」には、
協会職員たちも、ちゃっかりおさまる予定です♪
A君を家庭に迎えて1年が経った里母さん。
仲はいいのですが、もともと言いたいことを言い合うご夫婦で、
A君を迎えた当初は意見がよりぶつかり合ったようでした。
当時、1歳代だったA君への子育ての方針は、細かいところで
いろいろ意見が食い違いました。
里母からみて、里父のタイミングが悪いと思えるような時もあれば、
里父がA君に「・・・しなさい」と言いたいというのを
里母は「言ってみてもいいよ」と言い、
でも1歳のA君には通用しない・・・ということが続き、
里父が少しずつA君に合わせられるようになってきたと
言っておられました。
1年の試行錯誤で、
「互いにまあまあ落ち着いて関われるようになったかな」
とのことでした。

2歳を超えて、イヤイヤ期も山あり谷ありです。
自分でやりたいことも増えてきたり、
その一方で、自分でごはんを食べられるのに、
食べさせてほしいのか、「はい、ママ」とスプーンを
里母に渡してきたりするそうです。

この頃、ますます成長著しいA君をみて、
「もうちょっと大きくなったら、ああなって、こうなって
あっという間に自立するのかな~~」と
妄想して泣きそうになっているという里母さん。
里父さんと二人三脚で、
試行錯誤し続けていただきたいなと思っています。

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