6月のワーカー日記に書いていたのですが、
3歳8カ月で里親と出会ったAちゃんには、
施設の先生方がAちゃんの心の準備ができるよう
カレンダーに丸印をつけてわかるようにしたり、
大きくした日本地図の上に車の絵を貼って
毎日動かして、「こっちに向かってきてくれているよ~」と
説明を繰り返してくださっていました。
(ほんとうは移動は数時間ではありますが)
Aちゃんがどこまでイメージができていたかはわかりませんが、
Aちゃんなりに、お父さんお母さんがやってくるのを、
待ってくれていたと思います。
とても緊張が高いと言われていたAちゃんが思いのほか、
里父母と一緒に遊んだり、話したりしていました。
面会後も、4,5日は里母と仲良く遊んだり散歩したりできていました。
その後、事態は一転。担当の保育士さんへの後追いが激しくなり、
里母のことを避けてみたり、保育士さんを求めて大泣きするような日々が
続きました。
とても悲しそうに泣くので、里母自身も何度か泣きつつ「どうしてやったらいいのか」と
思うこともありました。
里母と2人でおられるようになっても、保育士さんの名前を呼びながら、
2時間泣いたこともありました。
保育士さんと話し合う機会を持ってもらったり、へこみながらも通い続けてもらう中で
引き取りの日を迎えることができました。
引き取ってからも1カ月ほどは、
保育士さんの名前を言いながら泣くこともありましたが、
少しずつ少しずつ徐々に落ち着いていきました。
3カ月目になり、今は里母にべったりで、
毎日たびたび赤ちゃん返りをしながら、元気に暮らしています。
辛く大変な実習期間でしたが、実習をのり超えて、里母もたくましくなられたようです。
Aちゃんの要求を受け入れ、焦らず付き合ってくれています。
最近のAちゃんは「3人でしあわせ」とよく言うそうで、里母は喜んでおられます。
半年、1年と経過した頃にはより変化しているだろうと、
私も見守っていきたいと思います。