子どもを家庭に迎えてから、子どものいる生活にようやく慣れたと思えるまで
半年くらいの時間があっという間に過ぎておられるようである。
それでも、その間に「ああやっと1ヵ月」「今日で3ヵ月」と指折り数えて
「最初よりはまし」「ちょっとだけラクになったかも・・」と思っておられるようである。
最初の3ヵ月くらいは大人も子どもも環境の変化に慣れておらずに、
特に「しんどい」ので、なかなか暗闇から抜け出せないような気持ちでおられたりするのが
それを越えて、ようやく光が見えてくるような、いやまだ見えないような・・・。
私たちからみると、子どもたちの表情は格段によくなっているのであるが
疲れのぬけないお父さんお母さんは、へとへとのくたくたで、
「今日のことしか考えられない」と言われていたりする。
6歳前のAちゃんを迎えた里母さんも、
「先が見えない」「今日のことしか考えられない」と言いながら、ただいま子育てに
奮闘しておられる。
プリンセスなどのお話が好きなAちゃんが繰り広げる「ごっこ遊び」に毎日付き合わされる。
おばあちゃんも巻き込んで
「わたし白雪姫、おばあちゃんは魔女、お母さんは7人の小人」という見事な配役で
Aちゃんの思う進行でやらされる。
設定はいろいろであるが、とにかく家にいると1日中やる日もあるし、
断ろうものなら、すねたり、ごねたり、泣いたりなので、
今はこっそり「劇地獄」と呼びつつ、それに付き合う日々である。
「いつになったら終わるのか」はわからない。
ともかく3ヵ月経った。
今日のことしか考えられないが、その積み重ねが親子関係を作っていくのだと
信じてがんばってくださっている。