養親、里親向けの研修の際、一緒に来た子ども達は別室で預かります。
保育で預かる子どもの人数にもよるのですが、
職員だけではまわらないことも多いので、
ボランティアで保育をしてくれる人をあたります。
養子を迎えたいと協会に来られている人に、
子どもと関わる経験をしてもらえることもあって、
申込者の方に声をかけることが多いのですが、
最近は養子の子ども達が手伝ってくれることも出てきました。
先日は偶然にも高校生の養子3人が保育を手伝ってくれることになりました。
その3人は、これまでふれあいキャンプで一緒だったことがあったかもしれませんが、
3人とも記憶にはない感じだったので、ほとんど「はじめまして」の3人。
はじめは少しよそよそしい感じもありましたが、3人がはまっている「スマホ」の話題で、
少しずつ仲よくなっていきました。
3人とも、養親さんからきちんと告知をされていることもあって、
自分たちと、参加している子ども達が同じ立場であることをよく分かっています。
そして、私たちのことを、今の養父母と出会った時のことを
知っている職員ということも知っていて、
自分の生い立ちに関わる簡単なことも話したりもしていました。
「そんな話しができる人は周囲にはいないから」とも言っていて、
偶然出会った3人が、「同じ養子」という共通点で、
心強く思うときが来れば良いなぁと思います。
成長過程にある養子の子ども達との接点も最近は増えつつあります。
思春期で揺れ動く子ども達に付き合うことを、私たちもとても悩むのですが、
色々な機会を使いながら成長を見守っていければいいなぁと思います。