冬場の季節。乳児院や児童養護施設での、関係づくりのための実習は
風邪やインフルエンザの流行に阻まれて、なかなか進みません。
先日、1歳4カ月のAちゃんを家庭に迎えるため、実習に通っていたB夫妻。
里母の風邪やAちゃんの熱で、時間がかかってしまいました。
それでも少しずつ関係はできていき、
里母が実習を終えて帰ろうとすると、Aちゃんが大泣きするようになりました。
外泊では、Aちゃんは家の様子を知り、B夫妻はAちゃんがどんなふうに
家の中で過ごすか、経験することができました。
寝かしつけに時間がかかったり、夜起きだしてしまうこともありましたが
なんとかできました、とのことでした。
いよいよ引き取りの日を迎え、元気におうちに帰っていきました。
その晩、0時~3時まで夜泣きをし、
横にすると起きてしまうことを繰り返しました。
里母が立って抱っこをしていると、その間はぐうぐう寝ているのもかかわらず
熟睡したと思って布団に置くと、起きてしまいました。
一晩目は里母の抱っこしかだめで、二晩目は里父の抱っこでもよくなりましたが
やはり立って抱っこしか眠れず、三晩目はちょっとまし、だったとか。
外泊で泊まることと、いよいよ引き取られて、暮らしが始まることを
どこまでAちゃんが理解できているかはわからないのですが
「いつもとの違いに不安なのかもしれないので、私もゆっくりがんばります」という
里母さん。
夜間だけではなく、日中も、散歩では少し歩くものの、
家の中ではほとんど抱っこを求め、抱っこで移動しています。
しばらくは、抱っこが続きそうですが、十二分に抱っこしてもらった後
Aちゃんがまた一回り大きくなるのではないかと、楽しみにしています。