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かていようご

Author:かていようご
(社)家庭養護促進協会 大阪事務所のワーカー日記です。


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2012/10/01からの訪問者



怒涛のワーカー日記 5回/月更新。
今月も無事にクリアしました。
3月の割り当てじゃんけんは、早々にやろうね>みんな。

3歳2ヶ月のはなちゃん(仮名)。
おうちに迎えられて3ヶ月あまりです。

先日、「はじめて三輪車こげました!」:とお母さんから写真が送られてきました。
これまでは、足で地面をけって進んでいたのが、
児童館で遊んでいるうちに、ペダルでこげるようになったのだとか。
やけにまじめな顔をして、真剣に漕いでいる姿がかわいかったです。

そして、今日は、
児童館に行くと、「は」と書かれた箱の中から、
自分のネームプレートを探して、持ってきたので、
児童館の先生が、「どうしてわかったの?」と尋ねると、
「だって、はなちゃんの「は」って書いてあるから」と答えたそうです。

まだ上手にはやるのは難しかったけれど、
ママのコーヒーを入れてようとしてくれたり、
日々、昨日までできなかったことが、
今日できるようになったね!…という発見があります。

最近の「特別養子縁組」は、
新生児委託がクローズアップされがちなのですが、
愛の手を通じて、おうちに迎えられる子どもたちは、
新生児ではなく、2、3歳になっていたり、
幼稚園に通う年齢だったり、
場合によっては、小学生になっていることもあります。

それでも、どの年齢の子どもにも、
日々、「はじめての…」があって、
養親さんたちは、その「はじめての…」に立ち会い、
一緒に喜ぶことができるのです。
冬場の季節。乳児院や児童養護施設での、関係づくりのための実習は
風邪やインフルエンザの流行に阻まれて、なかなか進みません。

先日、1歳4カ月のAちゃんを家庭に迎えるため、実習に通っていたB夫妻。
里母の風邪やAちゃんの熱で、時間がかかってしまいました。
それでも少しずつ関係はできていき、
里母が実習を終えて帰ろうとすると、Aちゃんが大泣きするようになりました。
外泊では、Aちゃんは家の様子を知り、B夫妻はAちゃんがどんなふうに
家の中で過ごすか、経験することができました。
寝かしつけに時間がかかったり、夜起きだしてしまうこともありましたが
なんとかできました、とのことでした。

いよいよ引き取りの日を迎え、元気におうちに帰っていきました。
その晩、0時~3時まで夜泣きをし、
横にすると起きてしまうことを繰り返しました。
里母が立って抱っこをしていると、その間はぐうぐう寝ているのもかかわらず
熟睡したと思って布団に置くと、起きてしまいました。
一晩目は里母の抱っこしかだめで、二晩目は里父の抱っこでもよくなりましたが
やはり立って抱っこしか眠れず、三晩目はちょっとまし、だったとか。

外泊で泊まることと、いよいよ引き取られて、暮らしが始まることを
どこまでAちゃんが理解できているかはわからないのですが
「いつもとの違いに不安なのかもしれないので、私もゆっくりがんばります」という
里母さん。
夜間だけではなく、日中も、散歩では少し歩くものの、
家の中ではほとんど抱っこを求め、抱っこで移動しています。

しばらくは、抱っこが続きそうですが、十二分に抱っこしてもらった後
Aちゃんがまた一回り大きくなるのではないかと、楽しみにしています。

今年度は、「愛の手」の子どもたちへの
申込みがけっこうあり、例年よりも
ケースがよく動いています。
協会では、「愛の手」を見て、その子どもを
迎えたいという申込みがあった時には、
担当者が面接を重ねた後、
職員会議で検討をします。
なので、今年はこの職員会議が頻繁に
行われています。

本日も職員会議があり、今日はずしずしの
担当ケースを話しあいました。
ずしずしの報告を受けて、わさわさから
アドバイスを受けたり、
ああだ、こうだと皆で議論を重ねていました。
「言いたいことは遠慮なく言いなさい」と
新人の頃から言われ続けてきたので、
皆、遠慮なく思い思いに質問をします。

担当者として、申込みのご夫婦について知るべく、
自分なりに頭を巡らせて面接をしたとしても、
職員会議で他の職員から質問を受けると
答えられないことも多くあります。
新人の頃は職員会議で指摘され続け、
会議後はかなり体力を消耗したように感じました。そして、落ち込む日々でした。
でも、会議で議論しあったことは、
子どもを迎えてから担当の親子の支援に
生きてくることがほとんどです。
私自身もまだ至らないことばかりで、
つっこまれ まくってますが、 今は会議で
議論し合うことが、自分の頭の整理になる
貴重な機会だと感じています。

今日も白熱した会議で検討を重ねた上、
1組の親子むすびをスタートさせよう
という結論が出ました。
これからも大事な決断をしていく
責任のある協会の仕事を
しっかりじっくり進めていくべく、
職員間で真剣に議論していきたいと思っています。



養親希望者のオリエンテーション面接にて
「協会の存在をどこでしったのですか?」と聞くと
「インターネットで調べて知りました」という方が多くいらっしゃいます。

ただ、協会のホームページは長いこと更新されておらず
Facebookやこのワーカー日記は更新を続けているので
それらを見れば、今協会が何をしているのかはある程度わかるのですが
「協会のサイトを見たのですが、古いようで。
今でも協会は活動しているのですか?」
なんてお電話をいただくと、申し訳なくなることも…。
やはり、ホームページも大切です。

本当は外注すればすぐに良いものができるのでしょうが
そんな予算はなく、職員は日常の業務で忙しく
なかなか手が回りませんでした。

私は学生時代にほんの少しだけウェブサイトを触ったことがあるので
「やります」と言い、ソフトを買ったところまでは良かったのですが
まとまった時間が取れず、これまでずるずるときてしまいました。

なにぶん素人なので、今時のスタイリッシュなサイトにはなりそうにないのですが
協会らしい、温かみのある雰囲気で
はじめて見た人にもわかりやすくて
思わずブックマークしたくなるようなものを作りたい、なんて夢見ています。

どうにか今年度中には形にしたいと思っているのですが
ワーカー日記ですら、毎回ぎりぎりの更新なので
あとひと月、ちょっと自信はないのですが、頑張ります。
本日から怒涛のワーカー日記更新です。
と、何度この繰り返しをしているのでしょうか…。
いいかげんに学習しろよと自分たち自身に突っ込みを入れていますが、
なかなか改善いたしません。
あんなに「日にちはずれ込めないよ!」と念押しをされていたのに、
危うく書き忘れて帰りそうになっていました。
あぶない、あぶない(^^;;)

2月は、9,10日に全国里親担当者連絡会を開催し、
12日に特別養子縁組啓発プログラム「親子になる!」を開催しました。
1月の「来て、見て、聞いて知ってください里親制度」から立て続けに大きな行事があり、
バタバタしていましたが、
それぞれに特色のあるイベントとなり、盛況で
終わってみるとおもしろかったなと思います。

そういう中で、同日に、2歳の男の子と4歳の男の子の初回面会がありました。
初回面会の時には、少しでも子どもの気持ちがほぐれるようにと
里親さんから子どもにお土産を持ってきてもらっています。
2組の里親さん、奇しくも同じトミカの自動車でした。
車種や大きさはもちろん違いましたが、
どちらも「一緒に遊べるといいなと思って」と3台。

2歳の子は、3台、全部を自分で動かしたがり、
里親さんは「気に入ってくれてよかった~」とホッとしていました。
4歳の子には、
少しでも馴染んでもらえるといいなという気持ちで
家の車と同じ色のを入れていました。
照れながら、子どもと里父母3人で1台ずつ走らせていました。

それぞれ、受け取る子どもの顔を思い浮かべながら、
少しでも気に入ってもらえるものをと、一生懸命選んでこられたんだなというのが
ひしひしと伝わってきました。

ただいま、関係づくりの真っ最中。
これから少しずつ親子になっていきます。

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