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かていようご

Author:かていようご
(社)家庭養護促進協会 大阪事務所のワーカー日記です。


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2012/10/01からの訪問者


10月後半からようやく重い腰をあげて、運動会準備を進めてきており、
11月3日の本番が、まもなく、となってきました。

最後の1週間が毎年ドタバタなのですが、
今年は第一工芸株式会社さんが2種目企画、準備をしてくださることになり、
例年ほどには製作物が少なく、少し穏やかに過ぎていっているような・・・。
事務所内に足の踏み場もなくなってきたのは、いつも通りですが
なんとか本番を迎えられそうです。

「何ができてて、何ができてないかようわからん」というところもありますが
40数組の参加の親子、施設さんの期待(?)に応えられるよう、
当日は老若男女が楽しめるよう、楽しく進めていきたいと思います。

競技進行係なので、次々と競技の準備をしなければならず、
ぺたぺたも私も、笑っている余裕もないかもしれませんが、
久々のお顔もたくさんあると思うので、お声かけていただければと思います。
生返事になった時には、ほんとに忙しいのだと思ってください・・。

あと、気になるのはお天気です。願いがかなって、晴れますように。


今まで生活していた施設の職員さんやお友だちに見送られ、
1歳のA君が家庭に迎えられました。

最初の面会では、
里父母さんが持ってきてくれたお土産のオモチャには興味深々、
でも、里父母さんには近づかないA君。

ほぼ毎日会いに来てくれる里母さんのことも気にはなるけど、
なかなか近づかず。
担当の保育士さんがいると、必ずそちらへ向かいます。
分かっていても、里母さんには淋しい気持ちになったかと思います。
施設の方も、どうしたらA君と里親さんとが近づけるのか、
里母さんとの2人だけで過ごす時間を長く持てるように、と
工夫してくださいました。
そして、
「どうなるかと思ったけど、もうすっかりお母さんに甘えているね」と言われ、
約1ヵ月半の実習を経て、無事に見送られました。

里父さんには、まだ距離のあるA君ですが、
里母さん抱かれていると、ハイタッチを求めたり、少しずつ、少しずつ…。
「お家の生活が始まったら、お父さんとの距離が縮まりますよ」という励ましを支えに
里父さんは、これからの生活に思いを寄せていました。

里父母さんの地元にいるおじいちゃんやおばあちゃんも
A君を迎える日々を、今か今かと待っています。

A君が新しい生活や人に慣れて、
受け入れるまでには少し時間はかかるでしょうけれど、
A君を受け入れる準備はバッチリです!

これからの新しい生活が、
A君にとって素敵な毎日でありますように、と私も一緒に見送りました。
少し前の10月半ばに、協会主催の親子サロンの「JBクラブ」で、
天王寺動物園へ遠足に行ってきました。
2歳~5歳までの親子10組が参加してくれ、
快晴のなか、楽しく動物を見てまわりました。

今回の遠足は普段からJBクラブに参加してくれている、
2~3歳の子ども達中心でしたが、
このときが初参加の親子もいまいした。

この時が初参加の2歳のA君は、9月末から家庭で暮らしはじめたばかりです。
元気で歩き回るのが大好きなA君は、動物そっちのけでウロウロするので、
里母さんは終始追いかけっこ状態です。
5歳のBちゃんは、先月から新しいお父さん、お母さんができました。
里母さんは親子関係作りのため、東海地方から大阪に泊まり込み、
毎日Bちゃんが暮らしている施設に通っており、
外出の一環でBちゃんと里母さんが参加してくれたのでした。
小さい子のお世話をしたり、協会職員の手伝いは喜んでしますが、
お母さんに対してはプンとした態度をとっています。
2歳のCちゃんは家庭に迎えられて2ヵ月。家庭での暮らしは落ち着いてきましたが、
賢くて頑固なCちゃんはまだまだ試し行動真っ最中です。
遠足の時は機嫌よく遊べていたのですが、些細なことをきっかけに大泣きし、
里母さんを困らせることもありました。

普段参加してくれている親子は、ほとんどが家庭に迎えられて2年近く経過しており、
親子としても安定されています。
それに比べると参加したばかりの親子は、まだ落ち着かないものです。
慣れたお母さん達は、参加したばかりの親子に対してもウェルカムで、
初参加の親子がまだ家庭に迎えられたばかりと聞くと、
何も言わず了解してくれます。
子どもがごねたり、大泣きしたり、落ち着かなかったりしても、
おおらかに見守ってくれ、「そんなん、あるある~」「落ち着いてきたのは最近よ~」
「大丈夫よ~」と言って、そのお母さんを励ましてくれています。

経験されてこられたからこそ、はじまったばかりの親子を受け止めてくれていて、
心強いなぁと思いました。
迎えたばかりの親子にとっても、気兼ねなく参加できるJBクラブであれたらないいなぁと
改めて思う機会になりました。

中学3年生のA子ちゃんが、「協会の活動について知りたい」ということで、
事務所に来てくれました。

1歳9ヵ月のときに、「愛の手」を通じて、養親さんのもとに迎えられたA子ちゃん。
小さいころから、「血のつながりのない親子」であることは伝えられ、
地元の里親会活動にも積極的に参加してきました。
なので、「養子であることは、自分にとっては、あたりまえのことだった」といいます。
そのA子ちゃん。
私立中学に通っているのですが、「卒業研究」というものがあって、
「社会的養護について」というテーマにしたんだそうです。
で、協会のことも紹介したいと、話を聞きに来てくれたのでした。

協会には、大学の卒論のテーマに…ということで話を聞きに来る大学生は
たくさんいるし、高校生の来訪は過去にもありましたが、
中学生で…というのは、初めてでした。
あ。毎日新聞の職場体験の中学生が来たことはあるか…。

A子ちゃんが、「社会的養護」をテーマにしたいと、
学校の先生に話をしたとき、
先生に、「社会的養護ってなんや…!?」と言われたそうです。
とほほ。

友だちも、関心のある子は少ないようで、
先生も、友だちも、A子ちゃんの卒業研究をきっかけに、
少しでも関心を持ってくれたらいいなあ~と思います。

A子ちゃん、自分が育った乳児院にも行ってみたそうですが、
「ぜんぜん覚えてない」と思ったけれど、
『トイレのにおい』だけは、「わあ!なつかしい!!」と思ったそうで。
”記憶”ってすごいなあ~と思いました。

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