2歳のA君が施設とお別れし、里親宅に引き取られたところに立ち会いました。
乳児院の子ども達や職員さん達に見送られ、
皆に「バイバイキーン」と手を振り、ハイタッチして、
堂々と帰っていく様子がとても印象的でした。
初めて里父母と出会った8月半ばには、
緊張と不安で激しくずっと泣き続けていたA君でしたので、
この1ヵ月半のA君の成長と変化にとても感動しました。
初めての面会の後、里母中心で施設へ実習へ行き始め、
少しずつ一緒に遊ぶことが出来るようになりました。
一緒に遊んだり、ご飯を食べたり、だっこしてもらったり、
A君が行きたい方向に行くのをついてまわってもらったりするうちに、
A君は里父母に甘えを見せるようになりました。
里父母が来ると、自分は好きなことができるといううれしさもありますが、
やはり自分だけに会いに来てくれる存在ができたことで、
A君の表情がすごく明るくなり、生き生きとして、
自信が出てきていると感じられました。
もともと言葉がゆっくりめだったのですが、この1ヵ月半の成長が著しく、
言葉がはっきりと分かりやすくなってきています。
これもまた、A君の成長のタイミングが今だったいうのもあるのかもしれませんが、
里父母が毎日会いに来て、おしゃべりする・・・ということも大きいのかなと思わされます。
私だけでなく、乳児院の職員さんも、児童相談所の職員さんも、
A君の変化と成長にただただ驚かされ、「すごいねぇ、すごいねぇ」と言いながら
嬉しい気持ちになっていました。
まだまだ親子としてはスタートしたばかりで、これから大変なことも、
しんどいことも色々あるかもしれませんが、
今後もA君親子を皆で応援していきたいと思っています。