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かていようご

Author:かていようご
(社)家庭養護促進協会 大阪事務所のワーカー日記です。


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2012/10/01からの訪問者


2歳のA君が施設とお別れし、里親宅に引き取られたところに立ち会いました。
乳児院の子ども達や職員さん達に見送られ、
皆に「バイバイキーン」と手を振り、ハイタッチして、
堂々と帰っていく様子がとても印象的でした。
初めて里父母と出会った8月半ばには、
緊張と不安で激しくずっと泣き続けていたA君でしたので、
この1ヵ月半のA君の成長と変化にとても感動しました。

初めての面会の後、里母中心で施設へ実習へ行き始め、
少しずつ一緒に遊ぶことが出来るようになりました。
一緒に遊んだり、ご飯を食べたり、だっこしてもらったり、
A君が行きたい方向に行くのをついてまわってもらったりするうちに、
A君は里父母に甘えを見せるようになりました。
里父母が来ると、自分は好きなことができるといううれしさもありますが、
やはり自分だけに会いに来てくれる存在ができたことで、
A君の表情がすごく明るくなり、生き生きとして、
自信が出てきていると感じられました。
もともと言葉がゆっくりめだったのですが、この1ヵ月半の成長が著しく、
言葉がはっきりと分かりやすくなってきています。
これもまた、A君の成長のタイミングが今だったいうのもあるのかもしれませんが、
里父母が毎日会いに来て、おしゃべりする・・・ということも大きいのかなと思わされます。

私だけでなく、乳児院の職員さんも、児童相談所の職員さんも、
A君の変化と成長にただただ驚かされ、「すごいねぇ、すごいねぇ」と言いながら
嬉しい気持ちになっていました。

まだまだ親子としてはスタートしたばかりで、これから大変なことも、
しんどいことも色々あるかもしれませんが、
今後もA君親子を皆で応援していきたいと思っています。

先日、里父母と初面会した5歳のAちゃん。
その1週間ほど前に、
これまでのAちゃんがたどってきた経過と里父母のことを説明に行きました。
その時に、里父母と、同居のおばあちゃんの写真を見せました。
それを食い入るようにみていたAちゃん。
これまで、外泊の経験もなく、他の友達が親のことを語るのに
私も、と空想の話をしていたそうです。
写真をみた後、「今度はお父さんとお母さんを連れてくるからね」と
言って、説明を終えました。
その後は、里父母に渡そうと手紙を書いたり、電話をしたい、と
言っていたそうです。

そして、いよいよ面会当日。
楽しみと緊張と不安でいっぱいのAちゃんは、先生に抱かれて、顔を伏せて登場しました。
それでも、そのうちに前を向いて座り、塗り絵をしたり、得意の折り紙を次々と
折って見せてくれていました。
手紙には、「おとうさん」「おかあさん」「A」「おばあちゃん」という文字が並び、
面会には来れなかったおばあちゃんの似顔絵が書かれていました。
それは、おばあちゃんの特徴をよく捉えた似顔絵で、雰囲気がとてもよく出ていたので、
みんなで感嘆したほどでした。
見送ってくれた時には、里母と手をつなぎ、「またあした」と約束して、終わりました。
うっかり、電話番号を伝えるのを忘れてしまったのが、申し訳なかったのですが・・・。

これから親子の関係づくりが始まります。




連休、皆さまはいかがお過ごしだったでしょうか。
連休なくお仕事だった方もいらっしゃるでしょうけれど、
お出かけ派の方も家でのんびり派の方も、
仕事モードにもどっておられますか?

協会は、面接や実習の様子うかがい、「愛の手」取材など
連休のために前倒し、後ろ倒しになっていたことがいろいろありましたので、
フル稼働です。

さて、先日、里親さんとの出会いがあった4歳のAちゃん。
この連休を使って、初めてお家への外泊をしました。
これまでは、パパとママが施設に通ってきてくれていました。
お家へのお出かけはしたことがありましたが、
お家でお泊りをする初めての体験に不安と緊張でいっぱい。
施設を出る時は、「行かないー」と大泣き。
でも、施設の職員さんに送り出され、
車の中で、ママに「大丈夫だよ~」と声をかけられ、
「ママのお膝にすわる」をさせてもらって、
しだいに車の中の装置に関心がむくようになり、無事にお家に到着できました。

初めてのお家のお風呂やベッド。
興奮してなかなか寝つけなかったAちゃんでしたが、
一旦寝てしまうと朝までぐっすり。
一方、ママはAちゃんが動くたびに目が覚めて、あまり眠れなかったようです。
でも、「Aちゃんがいてくれる我が家」に嬉しさいっぱい。

パパとママは、
ここがAちゃんのお家になる準備をして、待っていますよ。

A子ちゃんは5歳のお誕生日の1週間前に、養親さんに引き取られました。

「新しいパパとママができること」を、担当職員から絵本風にして
事前に何度も説明してもらっていた、A子ちゃん。
もう5歳前なので、A子ちゃんなりにしっかり理解をして、
新しいパパとママとの暮らしが始まりました。

新しい生活が始まってまもなく、A子ちゃんは養親さんに、
「A子を産んだ人は誰?」と尋ねてきたそうです。
「うんでくれたお母さんよ」と養母さん。
「と?」とA子ちゃん。
さすが、5歳です。
「それと、うんでくれたお父さんよ」。

「お父さんもお母さんも、2人ずついるなんて、すっごいね~!いいね~!」と
盛り上げた、と話しておられました。

養親さんたちにとって、子どもに養子であることを伝える「真実告知」は、
ひとつの大きな「関門」です。
でも、高年齢で引き取られた子どもは、すでに、「それなりの理解」をして、
親子3人の生活は始まります。
A子ちゃんの養親さんも、そのことはよくわかっていたけれど、
「こんなに早く、核心をついた質問をされるとは~!!」と驚いておられました。

おうちの柱に、「背くらべ」の線が引いてありました。
わずか1か月で、1cm背が伸びたそうです。

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