平日毎日更新の5月が無事に終わり、
ちょっと気が抜けてしまい、気がつけばもう6月も半ばです。
今月は、通常の月4回更新です。
で、今月は養親講座の開催月でもあります。
職員は、それぞれの開催ごとに担当が変わっています。
全体を担当し案内の発送や当日の司会をする人、グループワークのファシリテーター、
体験談のインタビュアー、手続きの流れを説明する人、といったぐあいです。
今回、私はインタビュアー。
体験をお話してくださったのは、5歳半のA君を迎え、約2年が経ったBさん夫妻。
話すにあたって、A君を迎えて2、3か月ほど経った時に
毎日の様子や気持ちが書いた紙が見つかったので、と読んでくれました。
そこには、
朝ご飯を食べると延々とDVDを繰り返し見て、遊んで、
昼ご飯を食べて、またテレビを見たり、お母さんと戦いごっこをしたり、
夕食を食べたら、お風呂に入って、また遊んで、ようやく寝かしつけ、
暴言や暴力があるかと思いきや、
猫のように四つ這いになってお母さんの足にまとわりついたりしていました。
3日間家から一歩も出ないこともあり、来る日も来る日もこの繰り返し。
日にちも曜日も時間もわからなくなり、
ひたすらしんどい毎日を過ごしていたことをつづっておられました。
外に出てくれるようになったら、少しマシになったそうで、散歩が日課に加わりました。
4か月経った頃からは書いておらず、
その頃には、そんなにしんどくなくなったのかな、と話しておられました。
振り返ると、当時は、しんどくて「子どもがかわいくない」と思ったこともありましたが、
今は、「私たちにとって、大切なA君」とおっしゃるBさん夫妻。
A君の甘えたい欲求に応えてくれ、怒りや不安、いろんな気持ちを受け止めてくれ、
関係を築いていかれました。
久しぶりに会ったA君は、背も伸び、よく日焼けをし、元気いっぱい。
以前は、不安や緊張が高く、人前に出ることなんて、想像できませんでしたが、
最後は皆に挨拶をしてくれました。
お父さんお母さんに受け止められ、自信をつけているのだなと嬉しくなり、
私が少しうるっとしてしまいました。