先日、週末里親のAさんからメールをもらいました。
6歳2ヵ月のBちゃんが初めてお家にお泊りしたことを、
うれしそうに報告してくださったのです。
Aさん夫妻とBちゃんが初めて会ったのは、昨年の6月。
初めてのことに緊張しやすく、慎重なBちゃんの性格を考慮して、
施設で面会をして関係を作る期間を長めにとり、
様子を見ながら外出を考えていこうということに。
月2回の頻度で、Bちゃんに会いに通ってくださり、
だんだんとBちゃんの方からAさん夫妻に話しかけたり、
手をつないだりして、楽しく過ごせるようになりました。
9月になって、車に乗って初めての外出へ。
初めは緊張で固まって、口数も少なかったBちゃんですが、
お昼ご飯を食べたあたりから、よくしゃべりだしたそうです。
しかし、個別の外出や乗り物にのる経験が少ないBちゃんは、
3回目のお出かけの日に、不安から外出を行きしぶり、
その日の外出は取りやめになりました。
Aさん夫妻も楽しみにしていただけに残念そうでしたが、
焦らずBちゃんのペースに合わせようとしてくださいました。
施設の先生とも相談して、Bちゃんのために、
施設から電車で1駅だけの近場のお出かけから慣らそうとしたり、
施設の行事に遊びに行って一緒に過ごす時間をとったりしながら、
関わりを続けてくださいました。
そんな中、12月にはBちゃんの方から「お家に行ってみたい」と言い出し、
日帰りで2回、Aさん宅へお出かけしました。
お昼ごはんは、一緒にお好み焼きやハンバーグ作りを楽しんだそうです。
お家の中を探検して、「おばちゃんは誰とお風呂にはいっているの?」とか、
「着替えるところはどこ?」とか、たくさん質問をしてまわりました。
そして先日、Bちゃんの方から「お泊りしてみたい」と希望し、
ようやく初めての外泊をすることになったのです。
里親さんはBちゃんが「施設に帰りたい」と言い出さないか、内心ドキドキしたそうですが、
一緒に買い物や料理をしたり、お風呂に入ったりするのを楽しみました。
翌朝目覚めたBちゃんは、「またお泊りしたい」と言ってくれたとか。
その報告のメールをいただいて、私もとてもうれしい気持ちになりました。
初めての出会いから8カ月。
週末里親さんの存在や、これまで一緒に過ごしてきた経験が、
Bちゃんの自信につながってきていると感じますし、
慎重なBちゃんのペースに合わせて、本当に根気強く
関わり続けてくださっているなぁとありがたく思っています。
これからも時間を積み重ねて、関係を深めていってほしいと願っています。