愛の手の子どもたちへの申込みがあると、何度か面接を繰り返しながら、
どの方がその子どもにとって、一番適当なお父さんお母さんかということを検討していく。
申込みの方全部に家庭訪問調査をする余裕はないので、
検討の結果、第一候補と決めたご家庭に家庭訪問調査に行くことにしている。
面接場面では緊張がなかなかとれない方も、家ではリラックスして話されることも多い。
じっくりお話を伺うことで、それまでうけていた印象や予測していたものとは
違う一面をみることができたり、収穫は大きい。
家庭訪問調査なしに、決めることは到底無理だなと思っている。
これから子どもが育つ環境であり、そこでどう子育てが展開されていくのか
ご夫婦とともに予測していくことになるが、
今後、子育ての上で確実に出てくる悩みや不安を出してもらうための
信頼関係をつくる場だとも思う。
申込みの方にとっては、評価を気にされるのは、仕方ないことなのかもしれないが
面接や家庭訪問調査でいろんな話を聞くしか、私たちには決める手立てがない。
どんな方かわからないままでは、やはり前には進めない。
普段、無口な方もおおいに本音を語っていただきたいし、
「ええかっこ」ではなく、いろんな部分を見せてもらえたらと思っている。
とにかく6,7時間ほど(8時間ほどになることもあるが)かかるので、
終われば申込みの方もこちらも、頭も口もクタクタである。
それでも、「あれもこれも聞けてない・・」と落ち込みつつ
悶々としながら帰ることも多い。
全国各地に行くので、車中の一人の時間を楽しみつつ、
委託後のフォローのための家庭訪問にも、
また来れるといいなあ、などと考えているのである。